介護の仕事を始めてから「ありがとう」の感謝の言葉を毎日聞くようになりました。利用者様やご家族様から直接、感謝の言葉をいただくと、自分が誰かの役に立っていると実感することができます。利用者様との会話が弾んだり、普段発語が少ない方の声が、何かのきっかけで聞けたりしたときなど、日常生活の些細な出来事が、とても嬉しく感じます。人の変化に気づき、そこに寄り添うことができる能力はとてもすばらしいことです。先輩職員が、利用者様の変化にいち早く気づく様子を見て、私も普段から利用者様一人ひとりの様子を把握し、変化にすぐ気づき対応できる介護福祉士を目指したいと思っています。
この学校は、建物内に施設があるため、身近に介護の現場や利用者様の生活を見ることができるのが、魅力の一つです。私は、高校まではまったく介護に触れたことがなかったので、詳しく学び始めたのは専門学校からでした。専門用語や知識を学ぶのはもちろんのこと、介護経験がある先生方や講師の話を聞いて、介護する人が、どんな志を持っているのか、自分が目指す介護福祉士はどのようなものかを考えるようになりました。認知症や障害は、一括りではなく、いろいろな種類があって、それぞれに合った対応があり、介護はただお世話するだけではないということを、学校での講義や実習で学ぶことができました。
介護の仕事に必要なスキルは、体力や専門知識も必要ですが、対人関係の仕事のためコミュニケーションスキルや観察力、対応力が必要です。コミュニケーションでも、一方的に自分の意見を押し付けるのではなく、相手が思っていることをきちんと聞く、汲み取ろうとする思いやりの気持ちが何より大切だと思います。それは利用者、職員関係なく通じる事だと思います。実習中、コミュニケーションで悩む人もいると思います。私もそれほど得意ではありません。ですが、本当に些細なことで話が続くこともあるので、無理せず、一言、二言、声をかけることができれば大丈夫だと思います。あまり、気を張らずにがんばってください。
社会福祉法人敬愛園 アットホーム福岡勤務/介護福祉科 卒/2023年卒/「高校生の頃、インターンシップでデイサービスに行ったとき、そこで働いている職員の方の利用者様に対する気配りを見て、私もこのような配慮ができる人になりたいと思ったことがきっかけ」で、介護職に興味を持つようになったという滝澤さん。ちょうどその頃、学校が千代に校舎を移転し、通学しやすくなったことが入学の決め手に。「職場は絶対に地元がいいと思っていたので、アットホーム福岡に就職しました。利用者様も地元の方が多く、地元に関する話をすることができ、とても楽しいです」と充実した日々を送っている。