今私が所属しているのは、NICU(新生児集中治療室)。早産や低体重で生まれたり、先天性の疾患があって生まれたお子さんは免疫力が非常に低いため、細やかなバイタル管理や急変対応、感染対策などさまざまな面で注意が必要です。その中で私は看護師として日々の観察や日常生活援助、処置時の痛みのケアなど色んな仕事を任されています。お子さんは一人ひとり状況が違い、言葉が話せないですから、常に小さな変化も見逃さないようにしていますね。なかなか大変ですが、重症のお子さんの退院や、親御さんが面会に来た時に成長した姿を見て、安心し、喜んでいただいたときは私も自分のことのように感動します。
学生時代に力を入れていたのは、臨床実習です。もともと姫路大学を選んだ理由の一つが学外での実習の豊富さでしたので、いろんな病院に行き、現場を見て学べたことはすごくためになりました。その中で今勤務している姫路赤十字病院で3年生の時に実習を受け、「ここで働きたい」との思いを持ち、現在に至ります。他にも看護学や病理病態学など専門分野も学べたのに加え、心理学や語学などの教養分野や健康医療福祉制度論など、看護以外の分野の学びも充実していたことで視野も広がり、すごく良かったと思います。実習から専門分野、他分野のことまで、4年間かけて幅広いことを学べたことは、看護師として私の支えになっていますね。
姫路大学では、1年生の時から病院での実習が始まるのが一番の魅力だと思います。最初は実際に医療現場に行って先輩看護師たちがどんな働き方をしているか見学することからスタートし、2年生になってからは実際に看護ケアを実践する、3年生ではさらにレベルアップして急性期病院や慢性期病院、成人看護や老年看護、小児看護、訪問看護での臨床実習に行くという風に段階的にステップアップしていくカリキュラムだったのは良かったです。それに多彩な看護の現場を経験したことで、自分が目指したい看護分野を決める際にも役立ちました。助産師や保健師の資格取得に向けた学びがあるのもすごく魅力的ですよ!
姫路赤十字病院勤務/看護学部 看護学科/2022年卒/看護師だった祖母の働く姿を見て自然と看護師になりたいという夢を持った菅野さん。大学進学にあたっては、1年生から病院での実習が充実し、着実に実践力を磨けることに魅力を感じ、姫路大学を選択。現在は、姫路赤十字病院に入職し、NICU(新生児集中治療室)で看護師として、小さな子どもたちの命と日々向き合っています。