「大学生のコミュニケーション能力育成」をテーマに研究を進めています。当初は「音声表現スキル」に焦点を当て、大学生に対する効果や指導法などを検討してきました。これらの知見を反映させて「話しことばプログラム」をデザイン。その特徴や有用性について明らかにしてきました。この「話しことばプログラム」とは、「コミュニケーション」「プレゼンテーション」「スピーチ」「朗読」「ラジオ番組制作」など多岐にわたる内容で、この研究を活かして授業を実施しています。コミュニケーションの力は、社会に出てからも求められるスキルであるため、苦手意識を克服し卒業後に応用できるよう取り組んでいます。この実践的授業を通して、皆さんの「自信」と「チャレンジする勇気」に結びつくと確信しています。
「コミュニケーション」「プレゼンテーション」「スピーチ」「朗読」「ラジオ番組制作」などで構成された「話しことばプログラム」の大きな特徴は、すべて実践的であること。遊び感覚を取り入れた内容・方法でスキル向上をめざします。ゼミでは、ラジオの生放送番組制作に挑戦。リスナーにとって充実した内容か、テーマの倫理面や話し方に問題はないかなどを検討し、番組の企画から生放送当日の出演まで全て学生のみで作り上げます。質を重視し、スキルを高めた上で、緊張感のある生放送番組にチャレンジします。
人前で話すことが苦手な人も、仲間と一緒にチャレンジすることで、単独練習では決して得られない学びを習得できます。4年間の大きな成長と、卒業後の自分をつくっていくための力を、一緒に育んでいきましょう!
奈良女子大学卒。記念式典、演奏会などの司会、ビジネス用途のナレーション、社会人を対象としたセミナー・研修に携わりながら、名古屋大学大学院教育発達科学研究科にて博士(教育)の学位を取得。2012年京都ノートルダム女子大学人間文化学部人間文化学科(のち国際言語文化学部国際日本文化学科)に赴任して以来、スキルや主体性を育む「話しことば教育」に携わる。2025年より本学新設の女性キャリアデザイン学環教授。