グローバル化が加速し、日本語習得を目指す外国人学習者が増加している現在、国内外を問わず、日本語教師の活躍が期待されています。そこで日本語教育を通して獲得できるスキルは何か、塩入先生にお話を伺いました。
日本語教育は、講義を履修することで大学卒業と同時に「日本語教員養成課程」の修了証書を取得できる一生モノの資格。言語・日本の文化・社会を学び、日本語を外国語として客観的に見る力を養うため、複眼的な目線も身につけることができます。模擬実習をはじめ、学内の留学生クラス実習、韓国・台湾・ニュージーランドなどの海外実習と実践を通した学びも充実。卒業後は、世界中でグローバルな活躍を期待できます。
日本語教育の学びは、専門的かつ実践的です。毎週模擬授業があるため、教授の方法をただ学ぶだけでなく、模擬授業を通してどういった日本語を使えば伝わりやすいか、また伝わりにくい日本語は何か、経験を積みながら学んでいます。また日本語を学習している人は世界各国にいるので、学習者の母語や生活スタイル(文化・宗教)をあらかじめ把握しておく必要があり、そのおかげで国際的な視野や知識も広がりました。
日本語教授法の授業を受けていると、普段何気なく使っている日本語が母語でない外国人にとっては思っている以上に難しいと感じます。学習者の分からないことが何か分からず、私達もしっかり日本語を理解していないことを実感します。模擬授業では、学習者にリピートして欲しい時の指示のしかたや、学習者が聞いているだけのワークは作らないなど、いかに自分の授業への意識が大事かということを学びました。