英語を学ぶうえで大切なのは、英語は海外のものという認識を変え、誰にでも使えるツールだという意識を持つことです。一歩日本を飛び出すとやはり英語を使う人が圧倒的に多く、世界を舞台に活躍するためには英語を使えることが大前提になりますが、英語が使えるようになることがゴールではありません。外資系の企業や観光業界で働きたい、国際機関で仕事がしたい、途上国の医療問題に取り組みたいなど、国際教養学部に集まる学生の夢や目標は様々。それを実現するためにはどのレベルの英語スコアが必要か、どんなタイムスケジュールで進めていくのか、一人ひとりに合わせて指導していくのが私の役割です。新たに言語を習得することは簡単ではありません。それでも学生には英語を使って世界の人とつながって、何かを成し遂げてほしいと考えています。
1年次の英語の授業で基礎を固め、2年次の授業では、途上国の医療格差や貧困問題、気候変動といったグローバルな課題について、英語でプレゼンテーションを行い、自分の意見を英語で発信できる力を身につけていきます。「知識プラス経験が重要だ」と話すマルセル先生。例年行っているセブ島での短期留学プログラムでは、暮らしや食文化の違いを知ることで、「なぜそうなのか」を考えるプロセスを体験します。現地の人と英語で話すことは学生の自信につながり、自分とは違う価値観に触れることで新たな視点を得るきっかけになっています。
国際教養学部がカバーする学びの範囲はとても広く、語学力、コミュニケーション力、社会に対する問題意識などを身につけることで、自分のやりたいことや将来の夢に近づけるはず。それを応援するのが私の役割です。
専門分野:英語教育、教育デザイン、教育工学、多読
TESOLプログラム修了。Master of Education(M.Ed.)。カナダ出身。1986年に来日して以来、幼児英語教育から塾での英語指導、大学や企業でのビジネス英会話レッスン、小学校・中学校・高等学校でのAssistant Language Teacherなど、様々な場所で英語教育を行ってきた。神奈川県立外語短期大学教授を経て、順天堂大学国際教養学部の立ち上げに携わり、2015年より現職。