みなさんは学校で英語を勉強している中で、テストの点数の良さが英語力に直結すると考えていませんか。言語は実用性の高い知識で、使って初めて役に立つもの。使うことで英語力も伸び、コミュニケーションツールとしての力を発揮します。語彙力や文法などの知識を測るテストと英語を使えることはイコールではなく、それぞれの視点で考える必要があります。私が研究しているのは、英語を母国語としない人に英語を教える方法。英語教育には、学習する本人、保護者、指導する先生と多くの人が携わります。それぞれが納得する評価方法とは何か。そして、その評価方法をもとに英語力を伸ばすアドバイスができる教員を育てるにはどうすればいいのか。英語に苦手意識を持つ人を一人でも減らし、英語を学ぶ楽しさを知ってもらうための教育方法を研究しています。
先生のもとには、英語教員を目指す学生、海外の教育に関心がある学生、英語力を磨きたい学生などが集まる。それぞれのアプローチ法で「英語教育」に取り組む学生同士が刺激を受け合いながら学べる環境だ。ディスカッションを多く取り入れ、他者の考えを理解し、尊敬する姿勢、そして考えるプロセスを重視した指導を展開。例えば、レポートの評価。一度低い評価になっても、説得力のある内容に書き直したり、考えを的確に説明できたりしたときには採点をし直すという。「学生が自ら学び、学ぶ楽しさを知る。そんな指導を目指しています」。
大学での学びは、自ら取り組み、知識をつけていくものです。聖学院の少人数で学べる面倒見のいい環境の中、学びとともに、友達づくりやアルバイトなど大学時代にしか味わえないこともどんどん体験してほしいですね。
日本語や日本文化に関心を持ったのは、日本のゲームがきっかけ。大学時代に日本に留学した経験を持つ。2008年からは日本の幼稚園、小学校、中学校、高校、英会話スクールなどで英語教育に従事。2018年から聖学院大学の講師となり、現在は准教授として学生の指導を行っている。アメリカ発祥のディスクゴルフの選手としても活動し、大学のディスクゴルフ部の指導にも携わる。