在宅医療や地域で生活する障がいのある子どもたちを対象に、提供されるケアに関する研究に取り組んでいます。在宅医療においては、療養者の生活を支えるために医療だけではなく福祉とのかかわりがとても重要になります。また、障がいのある子どもたちは、医療や福祉だけでなく、教育との連携がとても重要となります。かかわる専門職が多くなればなるほど、療養者や障がいのある子どもたちを支える仕組みは複雑になります。それぞれの専門職が、専門性を最大限に活かして支援ができると、療養者や障がいのある子どもたち、そして家族の生活がより豊かになると考え、研究に取り組んでいます。
「障害の理解I・II」では、障がいのある人の特性や支援についての講義を行う柴野先生。障がいのある人に対する支援は個別性が大きいため、画一的な支援だけでは現場に活かすことは難しいそうだ。そこで、映像資料や事例を多く活用し、「私は障がいをどのように考えるか」「自分ならどのような支援を実践するか」と学生に考えさせるような授業を行っている。また、「専門職として障がいのある方にかかわるには」という視点だけでなく、「医療福祉学を修める者として」という視点でも考えてもらえるような授業に取り組んでいる。
福祉の分野は、生活を営むすべての方々が対象ととても幅広い分野です。皆さんの興味関心によって様々な方々と関わることができます。人と関わることが好きな方は是非一緒に学んでみませんか。
専門分野:在宅医療、障がい児ケア、がん看護学。
琉球大学医学部保健学科卒業。看護師・保健師・養護教諭一種免許取得。大学附属病院や循環器専門病院等に看護師として従事。退院支援にも関わり、介護支援専門員の資格を取得。武蔵野大学大学院看護学研究科 修士課程修了。担当科目は「障害の理解I・II」「介護過程IV・V」他。在宅医療や障がい児について研究活動を行っている。