何千万円ものお金がかかる建築は、決して趣味だけでは楽しめない世界。そんな人生の大きな買い物に、自分の技術や感性で応えられる建築の仕事は非常にやりがい深いものです。見た目を重視する施主様に対し、目に見えない部分の大切さを伝えてあげるのもプロの役割。だからこそ信頼される人間力や高度な資格が必要だと思います。やはり専門分野を学ぶにおいて、目標を持つことはとても大事。資格に挑む中で自分なりの勉強法が確立できるし、そこで得た知識はさらに違う資格の取得を助けます。努力が実を結ぶ楽しさを、ぜひ皆さんに感じてほしいですね。
辰井先生の担当授業は、建築士試験対策となる「設計製図」と「建築一般構造学」。目標への意欲が実のある学びにつながることを知る先生は、個々の学生の目標やレベルに応じて課題を変えることもあります。苦手を克服できない学生には、その心に寄り添って見本を示すなど、全員の“チャレンジする気持ち”を大切に育みます。また、ものづくりに取り組む「インテリアプロダクト」の演習では、学生と一緒になって作品制作に挑戦。同じ目線で学びを楽しむ先生の人柄が、クラス全体の雰囲気を明るくしています。
建築やデザインの面白さは、決まった“答え”がないところ。あなただけの個性やアイデアを発揮できる活躍の場に必ず出会えます。建築の学びを楽しみながら得意分野を伸ばし、自分らしい進路を見つけてください。
専門:設計製図、建築一般構造学、インテリアプロダクト演習
子どもの頃は美術や図工を得意とし、色彩への興味から建築の道を志した辰井先生。学生時代を修成建設専門学校で過ごし、空間デザイン学科と別科で数多くの資格を取得。卒業後は設計の仕事に携わった。「意欲的な学生が揃う修成の環境が学びへの積極性を育ててくれました」と話す。