私はもともと絵を描くことが好きで、美術大学に進学しました。卒業後はゲーム会社でイラストの仕事をし、その後フリーランスでイラストレーターとして活動しています。有名なゲームやカードなどのイラストも手掛けました。TCAでは「自分で描いてみたいキャラクターとその世界観」をテーマに自由に創作してもらう授業を担当しています。審査員やクライアントなどプロに選ばれるには、それぞれの作品でどんなところに気を付けるべきか、そんな観点で添削します。例えば1枚の絵で人を惹きつけるためには情報量をコントロールすることが大事。ひとつのテーマに絞って1枚に落とし込んでいく。また見る人に伝わるかどうか、わかりやすいかどうかも時々立ち止まって考えることも重要。こうしたことを伝えながら作品を添削します。
人気ゲームやカードのイラストレーターとして知られるさいとうなおき先生が担当するのは、学生の作品を添削する特別授業。「メインで描かないものこそ丁寧に」「細かいところこそ、写真などを見てリアリティを追求しよう」「作品の主役は何であるかを意識する」など、コメントをしながら学生の作品を本気で添削し、プロの世界で通用するイラストへとブラッシュアップします。
まず大事なのは作品を最後まで完成させること。「これで完成した!」と思ったイラストに周囲から意見をもらい、改良することで完成度は高まります。描き続けて、毎日1ミリでもいいので成長し続けてください。
1982年生まれ。山形県出身。多摩美術大学卒業後、ゲーム会社を経て、現在フリーランスのイラストレーターとして活動中。漫画家としても活動している。イラストの上達テクニックを発信するYouTuberとしても人気が高い。