服部栄養専門学校では渋谷区の小中学校の給食のメニュー開発を行う「ワンダフル給食プロジェクト」を月に一度監修しています。調理師科の先生方の協力のもと献立を考え、現場の栄養士さんたちに試食会を兼ねた説明会を実施します。給食は大量調理のため難しさもありますが「給食で美味しさを再現するためには?」という点についてポイントを説明していきます。その際、学生も各小中学校で校外実習を行います。子ども達や先生方からの「美味かった」というリアルな声は私も学生にとっても、本当に嬉しいものです。
献立作成は栄養士科の学生に欠かせない授業ですが、つまずきやすいポイントでもあるそう。「献立には旬があり、旬の食材を使用した調理法、味付け、色合いなどの組み合わせで第一印象が決まります。四季のある行事食を取り入れることや、豊かな地元の特産品を使用することで、子どもから大人に対応する給食の魅力を伝えます」と古本先生。学園にはスチームコンベクションなど現場仕様の器材があるため、それらを活用してスキルを磨いていく。「栄養も調理も、広く、そして深い学びが服部ならではだと思います」と話してくれた。
普段から和洋中様々な料理を食べたり、箱の裏を見てアレンジレシピを習得することで献立の幅が広がるはずです。「服部の卒業生は優秀」と評価も高いので、ここで学ぶことに自信を持って入学してくださいね。
専門分野:栄養
管理栄養士資格取得後、大手企業社員給食勤務を経て食品メーカー、大学や専門学校の教壇に立つ。現在は服部栄養専門学校で教務部長を務めながら、給食管理理論、給食管理実習、献立作成などの授業を担当。食文化・持続可能な食品の再利用などの研究活動なども行っており、「水産資源を再利用した減塩レシピ開発と食育への取り組み」など研究発表も。