歯科衛生士として働きながら、小児の口腔機能に関する研究を行っています。近年の調査・研究で、口腔機能の発達が十分ではない、もしくは誤った機能を獲得してしまっている小児が多くいることが明らかとなってきました。小児歯科を専門としている私の研究課題として取り組んでいます。学生たちには、これまでの研究の成果などを経験を交えて教えていきたいと思っています。歯科衛生士を目指す学生たちは、それぞれに希望する進路があると思います。自分らしく活躍してくれたらうれしいです。ただ、歯科医療に携わる者として知識や技術を常に進化させることを心がけてほしいです。自分が気になること、興味があることでも良いので学び続けてほしい。そのためならどんな形であれ全力でサポートしたいと思います。
歯科衛生士の三大業務の一つである「歯科診療補助」を中心に担当する野上先生。授業では、これまで歯科衛生士として患者さんと関わってきた臨床での経験や、研究などで得た知識を織り交ぜながら、わかりやすく、なおかつプラスαの学びができるような指導を心掛けるそう。「学生たちがわからないままにならないよう質問しやすい雰囲気を作っていきたいと思っています。一方通行の授業ではお互い面白くないですからね。難しいと思えることも一緒に解決してステップアップにつなげましょう」と話してくれました。
歯科医療に興味はあるけど、難しいと考える方が多くいらっしゃるかもしれません。一歩踏み出して、興味から好きに、好きから“専門”に変えてみませんか?歯科衛生士としての専門性を育めるようお手伝いします。
専門:歯科診療補助、小児歯科、障害者歯科
親戚が歯科医師だった影響で、小さい頃から「歯」に興味があったという野上先生。企業勤めをしながら歯科助手として勤務していたが、歯科衛生士になるため大学に進学。大学院修了後、歯科衛生士として勤務するかたわら、小児歯科、障害者歯科についての研究を続けている。現在は、宝塚医療大学保健医療学部口腔保健学科(2023年4月設置)に勤務している。