知的発達に遅れのある生徒が通う高校に、教諭として勤務しています。卒業後は就職する生徒が多いので、3年間で社会で人と関わりながら働く力を身につけてほしいと願いながら指導にあたっています。
教職を履修したのは、子どもの時に不登校になった時期がある自分を見つめ直せるかなという思いから。自分の人生をふり返る「ライフヒストリー」をテーマにした川原ゼミに所属し、父と母の出会いから大学2年までの事を書いた経験は、自分の感じてきたことや考えを客観的に知る機会になりました。私の経験を学校生活などに迷う生徒たちに伝えることができればと、教師という仕事に興味を持つようになりました。
「生徒たちに、『私はこんな経験をして、こんな事を考えて、今ここにいるんだよ』と伝えたい」と思えるのは、ゼミの学びのおかげです。また、同じ学科にテイクの利用学生がおり、「何だろう?」と思ったことでテイカーとしても活動し、4年次には他大学で講習もしました。生徒やみなさんに「挑戦してほしい」と思えるのは、学生時代に挑戦させてもらった経験があるからだと思います。
旭川高等支援学校勤務/人文学部 人間科学科/2018年卒