現在、児童養護施設で6人の子どもたちを受け持っています。少人数なので一人ひとりと深い関わりができるため、子どもたちのちょっとした変化もわかりやすく目に見えるところに面白みを感じています。難しいのは職員によって子どもの反応が違う点。トラウマを抱えている子もいるので、「この先生なら大丈夫」と心を開いてもらうためにまず信頼を得る必要があります。そのために重視しているのは、子どもたち一人ひとりと深く関わること。ふたりきりの時間をつくり、子どもの話を丁寧にじっくり聞くことで心理に触れて、子どもたちが安心して日常生活を送れるように支えたいと考えています。
児童養護施設を選択したきっかけは、4年生の夏休みに現在勤務しているこの施設で実習をさせていただいたことです。「一度は児童養護施設を経験してみたい」という思いで実習に臨みました。実際に現場で子どもたちと関わる中で、子どもと職員との関係性の深さに強い衝撃を受けました。子どもの言葉や行動の一つひとつに込められた思いを丁寧にくみ取り、真摯に向き合う職員の姿勢に大きな魅力を感じたからです。進路については公立保育士と迷いましたが、友人や先生に相談を重ね、今の自分が本当にやりたいことを優先したいと考えました。保育と心理の両方の学びを活かし、子ども一人ひとりに寄り添える児童養護施設への就職を決意しました。

実は私は、大学に入学するまでピアノを弾いたことがありませんでした。そのため不安もありましたが、授業では初心者でも弾きやすい曲から丁寧に指導していただき、自分に合った練習方法も教えていただけたので、初めてでも無理なく演奏できるようになりました。また、心理系の授業では、学生自身が被験者となって実験を行う「心理学基礎実験」が特に印象に残っています。楽しみながら心理について学ぶことができ、理解も深まりました。聖徳で心理を学んだことで、仕事においても、子どもの行動の背景にどのような心理や考えがあるのかを深く考えながら関わることができていると感じています。


児童養護施設/教育学部児童学科 児童心理コース/2025年卒
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