さまざまな農林水産物の機能性の解明を目指しており、特に専門分野である生活習慣病、メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム予防・治療を目指した農産物の機能性開拓を進めています。最新の研究テーマとしては、北海道の食品加工会社と共同で「赤ビーツ」の機能性について追求しています。近年、スーパーフードとして注目されている「赤ビーツ」は、その赤色色素成分に抗酸化作用があり、身体をサビから予防してくれるとともに、他にも効果的な成分が含まれていると考えられています。「医食同源」という言葉があるように、食はさまざまな病気を予防してくれると期待して、これからも健康維持に向けて、無限の可能性を秘めた食材・食べ物を科学の目で斬っていきたいと思っています。
足達教授担当の「食品学」は、食品中に含まれる物質について科学する学問。「食品学実験」も受講することで、「食品学」をしっかり身につけるプログラムになっています。また、同学は、1人の先生が1クラス10名程度の少人数クラスを1年次から卒業まで担任することで、学生一人ひとりの成長を見守ることのできる「アドバイスクラス制度」を導入しています。学生と先生の距離が近いのが特徴です。さまざまな教育現場を経験してきた足達教授も驚くほど地域や産学連携のプログラムが多く、学びを学外で試せるところも魅力のひとつです。
食環境学部は「食」について研究する学問です。高校までの学びが基礎なので、まずは理解して読み解く国語力をしっかり身につけて、「食べ物」への興味を自分色に展開できる食環境学部で磨いてください。
京都大学大学院人間・環境学研究科修了。他大学での研究・教育に従事した後、現在は帝塚山学院大学にて、代謝異常疾患予防やロコモティブシンドローム予防を目指した食品機能性研究と「食べ物と健康分野」教育に従事