便利なだけのコンピュータは人を愚かにするかも。人とコンピュータの関係再考が必要！
メディア情報学部 情報システム学科 市野順子 先生
私たちは、生活に広くかつ深く浸透したコンピュータを、十分に便利な道具だと感じています。しかし、先端の技術を組み合わせただけでは、逆に人間を愚かにし知的レベルを下げるという知見が得られつつあります。
例えば、授業中にキーボードでノートをとると、紙と鉛筆でとるのと比べて、打つことに夢中になり理解度が浅くなることが明らかにされました。
情報システム学科の市野研究室（インタラクションデザイン）研究室では、このような問題を社会的課題として捉え、単に便利や効率性を追求するのでなく、人の知的な活動を支援する道具としてのコンピュータや情報システムの研究に取り組ん
でいます。
人の知的な活動のうち、最近では、VR（仮想現実）空間上でのコミュニケーション活動を支援するシステムの研究に力を入れています。スカイプなどのビデオ通話は一般的になりましたが、それでもなお多くの人がビデオ通話より対面でのコミュニ
ケーションを好むのは、ビデオ通話がアイコンタクトやジェスチャなどの非言語コミュニケーションを十分に支援できていないからだと考えられます。
VR技術は、この点を支援できる可能性があります。例えば、ビジネス会議をVR上で行うと、対面会議と比べて、役職に関係なくフラットに意見を言う、会話している相手との心理的距離を近く感じる、といった傾向がみられます。
今後これらを科学的に実証し、得られた知見を、企業との協働により実社会で役立つシステムの開発につなげていきたい
と考えています。
例えば、授業中にキーボードでノートをとると、紙と鉛筆でとるのと比べて、打つことに夢中になり理解度が浅くなることが明らかにされました。
情報システム学科の市野研究室（インタラクションデザイン）研究室では、このような問題を社会的課題として捉え、単に便利や効率性を追求するのでなく、人の知的な活動を支援する道具としてのコンピュータや情報システムの研究に取り組ん
でいます。
人の知的な活動のうち、最近では、VR（仮想現実）空間上でのコミュニケーション活動を支援するシステムの研究に力を入れています。スカイプなどのビデオ通話は一般的になりましたが、それでもなお多くの人がビデオ通話より対面でのコミュニ
ケーションを好むのは、ビデオ通話がアイコンタクトやジェスチャなどの非言語コミュニケーションを十分に支援できていないからだと考えられます。
VR技術は、この点を支援できる可能性があります。例えば、ビジネス会議をVR上で行うと、対面会議と比べて、役職に関係なくフラットに意見を言う、会話している相手との心理的距離を近く感じる、といった傾向がみられます。
今後これらを科学的に実証し、得られた知見を、企業との協働により実社会で役立つシステムの開発につなげていきたい
と考えています。
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