
健康科学やリハビリテーション科学の研究分野でも、最近はデータ活用が進みつつあります。私の研究においても、加齢とともに低下する筋力や歩行能力、生活機能に加え、生活の質(QOL)や孤独感、介護負担感などを測定し、データ化を進めています。データを集め、分析することで、どういった支援が必要か、支援によってどれだけQOLを高めることができたかも、見える化できるのは、データサイエンスの面白さだと感じていますね。
今、高齢者の介護分野においては、高齢者の幸せな生活をどう実現するかに加え、介護をするご家族の負担の大きさをいかに軽減できるかも課題となっています。その意味で医療・健康分野とデータサイエンスを掛け合わせ、今までにない社会課題の解決策を生み出す力を育む新学部の学びには、私も期待しています。

「データに関する知識も大切ですが、人や世の中、社会課題に関心を持つことも大事な視点です」と先生
「ゼミやプロジェクト型学習においては、奈良県内の行政機関や医療、介護施設と学生が連携して、高齢者や介護者が抱える課題と向き合います。その中で、健康データの測定にも取り組み、課題抽出から解決策の検討、実施までトータルに経験できるようにします」と先生。高齢化が進む中で、地域に暮らす高齢者はもちろん、現場で働く介護者、支援者の困りごとを知り、向き合う中で学生は、問題意識を高めていけるとのことでした。実際に支援を必要とする人や現場で支援にあたる人の声を聞く機会が多くあるのは、貴重な環境です。

「データを見る力と実際の生活や人を見る力、そしてデータを正しく使う力を身に付けてください」と先生
データサイエンスは、社会の課題を見える化する力です。しかし、どのような課題に目を向け、誰のために解決するのかは、データだけでは決まりません。人や社会への関心を、学びの原動力にしましょう。

「ビジネスデータサイエンス学部は、48名と少人数教育のため、教員との距離が近いのも魅力です」と先生
専門:健康科学・リハビリテーション科学・老年学・運動疫学
畿央大学健康科学部理学療法学科卒業後、理学療法士として病院や訪問リハビリテーション等で臨床経験を積む。2018年に畿央大学大学院 健康科学研究科にて博士(健康科学)を取得後、名古屋学院大学で6年間教育・研究に取り組み、2025年に畿央大学に着任。現在は高齢者の地域生活を支えるリハビリテーションに加え、健康データの測定と活用に取り組む。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



