大学病院の救命センターで、グラム染色や心電図、脳波の検査を行ったり、先生が内視鏡検査を行う際に補助をしたりしています。救急の患者様やICUに入院している患者様など緊急度の高い検査を行っているので、先生が何を求めているかを把握すること、そして検査の結果をしっかり伝えるためにチームワークや先生とのコミュニケーションを大切にして励んでいます。臨床検査技師として患者様の不安を取り除くという点でもコミュニケーションを取ったり、平常心で検査を行うことも意識しています。空き時間は勉強のため本を読んだり、機器のメンテナンスを行っていますが、元気になった患者様を見るとお役に立ててよかったとやりがいを感じます。
救急救命士として病院で働いていましたが、“どういう資格を取れば、もっと病院の内部で働けるか”と考えた際に、臨床検査技師として働く方の姿を見て目指すことを決めました。「病理検査」「検体検査」「生理機能検査」と大まかに分けても3つの仕事ができ、それぞれの仕事でスキルアップも狙えるというところ、また自分が行った検査について医師から見解を求められたり、一緒に検討したりすることもあり、医師からも頼りにされる専門職というのも誇らしいと思い、昼間働きながら通える夜間部がある学校を検索。東京医学技術専門学校では校長先生から直接学校の説明を聞き、“この学校なら臨床検査技師を目指せる”と思い入学を決めました。
在学中、昼間は飲食業界で働き夜は学校という生活で、入学時から“自分は絶対国家試験に受かってやるぞ”という気持ちが強くありました。クラスメイトは10代~50代と年齢層がバラバラでしたが、一体感や団結力があり、互いに情報共有をしながら、国家試験合格に向けて進むことができました。年上の方のいろいろな経験談を聞くのがとてもおもしろくて、そんな環境が現在、上司との接し方に役立っている気がします。在学中の学びで特に実習で行った基礎は仕事に生きていると思います。接しやすい先生方にはたくさん質問をしたり、困ったときは相談をしたりしていましたし、今でも関わりがあるほど、信頼関係を築けました。
東京女子医科大学病院 中央検査部(救命センター)勤務/臨床検査技師科 II部(夜間部) 卒/2021年3月 卒/物心がついたときから消防士にヒーロー的な憧れを抱き、高校卒業後に救急救命士の資格を取得。2年間の病院勤務後、臨床検査技師を目指して東京医学技術専門学校へ入学し、国家試験に合格。卒業後は、東京女子医科大学病院の検査室や採血室などを経て現在の中央検査部(救命センター)へ。勤務時以外も緊急で呼び出されることがあるが、仕事への誇りややりがいを感じているという。そんなT.Tさんから「仕事をするうえでチームワークがとても大切になってくるので、高校生のうちからコミュニケーションを高めておくとよいですよ」とメッセージ。