「職業は何?」と聞かれると、アートディレクターと答えます。イラストレーターとして仕事をすることもあれば、グラフィックや洋服のテキスタイルのデザインもします。先日は、セレクトショップの広告の撮影ディレクションをしました。フリーランスになってから、さらに仕事の幅が広がっています。仕事でやりがいを感じることは色々とありますが、クライアント様が喜んでくださったり、撮影現場で一緒にお仕事させていただく方々が「今日の撮影、すごく楽しいです!」とお声をかけてくださったときは、特に嬉しいです。どんなお仕事でも、みんなが楽しくハッピーになれるものを生み出していくことが、私の理想です!
学校選びはかなり入念にやって、美術学校として長い歴史をもつ東美を選びました。入学後は毎日が楽しくて、まるでパラダイスでした。色彩理論や美術史、写真のこと、文字の作り方など、デザインやイラストの仕事をするなら絶対に知っておきたい核となる部分をしっかり学ぶことができました。仕事では幅広い知識が必要になるので、基礎から実践まで学べる東美のカリキュラムはとても理想的だと思います。あとは、多彩な学科があるのも魅力です。日頃から他学科の生徒が作った作品を見ることで、制作の刺激になっていました。
誰でも最初からクリエイターとして活躍できるわけではないと思います。例えばデザイン会社に入社したら、まずは画像を切り抜くとか資料を集めるとか、下積みの仕事が続く時期もあります。でも、いつかこんな仕事がしたいという情熱を持ち続ければ、夢はきっと叶うと思います。私も東美に入ったころから、「絵を描いたりデザインしたり、肩書きに拘らないクリエイターになりたい」と思い続けていました。フリーランスになって少しずつその夢が叶ってきたので、次の目標はノートPCとパスポート、スーツケースを持って世界中の好きな場所、好きな環境でお仕事をしたいです。そして、たくさんの素敵な人と出会い、世界を広げていきたいです。
アートディレクター(フリーランス)/グラフィックデザイン科 イラストレーションコース(現:イラストレーション科 2007年4月名称変更)/2004年3月卒/子どものころから絵を描くことが大好きで、今の仕事を目指すようになった村田さん。英語力を身につけるため語学系の大学に進学しつつも、デザインを学ぶために東美の進学と大学卒業の両方を実現。東美卒業後はキャラクターデザイン会社や広告制作会社勤務を経て独立。村田さんの作品集には、有名なショップの広告や、誰もが知るキャラクターを使った雑貨といった多くの作品が並び、最近ではオリジナルキャラクターがグッズ化されるなど、ますます活躍の幅を広げている。