世の中には、映画やドラマ、アニメなどが溢れていますが、誰もが一つくらい心を動かされた作品ってありますよね。そんな作品には、実は映像制作の技術が隠されており、それが人の「心を動かし豊か」にしてくれるのです。だからこそ私は「人の心を動かす映像を作る」を学科のメインテーマにしています。例えば、特撮やアニメ、実写映画など幅広いジャンルで使われている技術の一つに「合成」があります。それも実写であればよりリアルに、特撮であればより派手にカッコよく等、作品の設定や意図、演出によって使い方は千差万別。そして、観た人が意図どおりに感動してくれた時「自分の作った作品(表現)が人の心を動かした」と思えるのです。また、自分が手掛けた作品が、海を越え時代すらも越えて未来まで残り続けるのもこの仕事ならではの喜びです。
私が担当するVFXの授業では、Nukeというソフトを使って合成技術を学びます。「マスク」と呼ばれる人や物を切り取る作業から、それらを動いているものに合成する「トラッキング」と呼ばれる作業も。人が複数に増える。空を飛ぶなどが可能になります。また後期では、グループ制作も行います。CG、アニメーション、合成作業など、自分が得意な分野で担当を分け作品をチームで作り上げていきます。いずれにせよ、何が好きなのか、何が得意なのかはやってみなければわかりません。少しでも可能性を広げた授業を心がけています。
興味や好きな気持ちは「原動力」になります。ぜひ、あなたの「好き」を大切にしてください。CGなら想像したキャラクターを作ることも空を飛ばすことも可能。大好きな作品に携わることを目指してみませんか?
CG映像制作科教員。高校卒業後、日本電子専門学校 CG映像制作科へ入学。2年間、CG・VFXについて学び、制作会社 OLM Digitalへ就職。8年間、様々なアニメ・実写映画・ドラマの合成を担当したのち、母校である日本電子専門学校の教員に転職。