公立大学/東京

トウキョウトリツダイガク

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東京をとりまく自然災害と防災 科学が開く未来への扉

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開催日時
  • 2023年
    8月
    2日
    (水)
    18:30~20:00
  • 8月
    9日
    (水)
    18:30~20:00
  • 8月
    23日
    (水)
    18:30~20:00
  • 8月
    30日
    (水)
    18:30~20:00
  • 9月
    9日
    (土)
    14:00~17:10
申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2321G108/

島嶼火山・都市災害研究センター
世界から見た日本は、水に恵まれ、極端な気温に達することもありません。周囲を海に囲まれ山や湖があり風景はよく、数えきれない程の温泉もあります。専門的に湿潤温暖帯と呼ばれる自然環境によるものです。しかしこれは自然災害が発生しやすいことを意味し、111の活火山という世界有数の火山、くり返される巨大地震、毎年のように発生する風水害に象徴されます。しかも山がちで狭い国土に非常に多くの人々が暮らします。よって我々は、絶えず自然災害への備えを維持する必要があります。自然災害を最小限に抑えるためには、過去に発生した噴火や地震、土砂災害、風水害の歴史を理解し、適切な避難方法をはじめとした災害に備えた地域社会の整備、発災後の復興など、長期的な視野に基づく災害研究を総合的に進める必要性があります。

センターの先進性
東京は島嶼域と23区・多摩からなります。火山島、平野、山地と、多様な自然環境から構成されます。すなわち東京及びそれをとりまく都市と周辺域では、あらゆる災害種のシナリオ作成とそれに対する最適解を求める必要があります。また将来確実に発生する災害に対して、事前・事後における最適な社会的状態の構築を模索する必要性があります。本研究センターの目的はこれらの点にあります。

センターの未来像
本センターがかかわる東京の島嶼部は、火山災害を中心に土砂災害・風水害・津波といったマルチ災害ハザードと共生してきた社会です。都市部もまた、富士山など噴火が起きれば影響を得うる場所に火山を有しているだけでなく、首都直下地震の発生も間近とされています。そのため、あらゆる災害に対し、社会学、行動科学等なども含めた防災に常時対応できる総合的な研究センターへの発展を視野に入れてゆきます。

本研究センターは、専攻を超えた横断的な研究連携によって、長期的な視野に基づく自然災害研究を総合的に進める研究拠点であり、その最先端の研究成果を各分野の専門家が5回のシリーズで紹介します。

●第1回:東京をとりまく自然災害―島嶼域と23区・多摩からなる東京は、火山島をはじめ、低地・台地・丘陵からなる平野、そして山地と多様な自然環境から構成されます。このため火山噴火、地震災害、風水害のリスクをもちます。これらを包括的に解説します。 鈴木 毅彦(東京都立大学大学院 都市環境科学研究科 教授、島嶼火山・都市災害研究センター長)
●第2回:関東地方・伊豆諸島の「びゃく」と呼ばれる土砂災害-「びゃく」と呼ばれる土砂災害をご存知でしょうか。昭和期まで使用されてきた用語ですが、最近は使われていません。その分布は南関東に多く、関東地震(1923)による土砂災害分布域とほぼ同じです。現在でも地名等に残る災害事例について紹介します。 井上 公夫(一般財団法人砂防フロンティア整備機構 専門研究員)
●第3回:自然災害と市民防災に関する基礎知識-第3、4回では近年、国内外の自然災害対応でも注目されている「市民防災」という視点から災害への備えを考えます。それは「災害ボランティア」を中心に、個人や企業や多様な市民団体組織による被災地支援活動を意味します。第3回ではこの市民防災に関する基本的な考え方を活動事例も交えて考えます。 ゲスト:都内市区社会福祉協議会スタッフ 市古 太郎(東京都立大学大学院 都市環境科学研究科 教授)
●第4回:NPO/NGO等による被災地支援活動と東京の災害への備え-第4回は、市民防災の視点からNPO/NGO等の被災地への貢献を学びます。国内外の支援事例からは、被災地支援で見えてくる日常的な地域の宝やアラも見えてきます。またNPO/NGO等の市民支援組織による地域組織や東京都とも連携した防災への取組みについて深めます。 ゲスト:国内外で被災地支援実績のあるNPO/NGO等のスタッフ 市古 太郎
●第5回:「外濠市民塾」を通した市民と企業による歴史・環境・自然資源の活用(※現地視察あり)
東京は、旧江戸城の歴史・環境・自然を貴重な文化資源として受け継いだ都市です。特に、江戸城外濠はその姿をいまにとどめ、都心のオープンスペースとして親しまれています。この外濠の価値を受け継ぎ活用していくための、市民・地元企業の取り組みについて、現地視察を含めながら解説します。 高道昌志(東京都立大学院都市環境科学研究科 助教)

開催場所
外濠
東京都千代田区
東京をとりまく自然災害と防災 科学が開く未来への扉/東京都立大学(公立大学/東京)のオープンキャンパス
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