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身近な社会問題と刑事法入門 あおり運転と危険運転致死傷罪

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開催日時
  • 2023年
    8月
    5日
    (土)
    15:00~16:30
申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2321G112/

高校生のための 大学授業体験シリーズ 身近な社会問題と刑事法入門 高大連携室 共催
日々、メディア等で報道されている刑事事件。そして、その中で「傷害罪」などの言葉を耳にする機会が多いことかと思います。しかし、そのような法律の具体的な内容についてまでは知らない、という方もまた多いことでしょう。

本講座では、刑事事件が起こった際に適用される『刑事法』について解説をし、理解を深めていくことを目的としています。
特に、近年、社会問題として注目を浴び、法改正等も行われている「あおり運転と危険運転致死傷罪」を題材として講義を行っていきます。

道路上での危険な運転行為が「あおり運転」という名称として社会問題と認識されるようになったのは、実は近年になってからのことです。それまでは交通事故の事案に関してはたとえ危険な運転があったとしても、過失運転致死傷罪や業務上過失致傷罪などのそれほど重い刑が適用されない罪に問われるのみでした。
交通事故の事案で耳にすることも多くなってきた「危険運転致死傷罪」も2001年には刑法に新設されていましたが、同法が実際に適用されて、被告人に刑が課される事件はかなり少なかったといえます。

そのような中で2017年に起こった東名高速道路あおり運転事件を機に、あおり運転が特に社会問題として大きく注目を集めることとなり、2020年には危険運転致死傷罪等の法改正が行われました。また、東名高速道路あおり運転事件は異例となる差戻審が行われ、2022年に横浜地裁で再度判決が下されています。

本講座では、はじめにあおり運転に関する事件を紹介した上で、そのような事案についてこれまではどういった法が適用されてきたか、なぜ危険運転致死傷罪が適用されることが少なく、そして危険運転致死傷罪がどのような理由で改正に至り(改正自動車運転処罰法も含めて)、現在ではいかなる法律となっているのかについて、刑事法的観点から「あおり運転」に焦点を当てた解説を行っていきます。

里見聡瞭(東京都立大学 法学部 助教)

身近な社会問題と刑事法入門 あおり運転と危険運転致死傷罪/東京都立大学(公立大学/東京)のオープンキャンパス
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