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開催イベント
『食 × 文化』特別編 京都の食文化
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2023年9月16日(土)14:00~15:30
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9月30日(土)14:00~15:30
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申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2321G106/
本講座は、2021年夏期講座で開講したオンライン スペシャル講座『食 × 文化』の特別編になります。
『食 × 文化』は、多くの皆様に受講していただき好評を博し、現在まで続編で開講しております。
●第1回:京都の食文化(前半)-世界的な食文化のメッカのひとつである京都の食文化を「解剖」してお話します。キーワードは、1)水、2)盆地、3)人間関係、です。前半では、水と盆地についてお話しします。京都盆地の地下には琵琶湖の水量に匹敵する地下水があります。軟水で、だしのような薄味にもよくあいます。水温は年間を通じてほぼ同じ、夏は冷たく感じられるので冷蔵庫代わりにされてきました。盆地は山に囲まれた土地です。山際の土地ならではの作物が独特の食材を育みました。タケノコ、サンショウ、ヤマノイモなどのほか、川魚の存在をあげることができます。小さな盆地なので、この土地内での「循環」が独自のネットワークを形成しました。また、盆地は夏暑く仏寒い気候をもちます。メリハリある季節感が独特の食文化を生んだ側面もあります。
●第2回:京都の食文化(後半)-後半では京都盆地の人間関係を取り上げます。都の存在、貴族や武家の存在が長い伝統文化を生みました。戦災に遭わなかったこともあって、100年を超える濃密な人間関係に基づくface to faceの取引が今も続いています。いわゆる京野菜も、このような関係で育まれてきました。
いっぽうで京都は新しいものが好きな街です。中華、パン、コーヒーなどがそれです。そしてパンやコーヒーの消費量は全国トップクラスです。そして、これらは、祇園や上七軒などのいわゆる「花街」で受け入れられてきたのです。これらの文化が、今後の和食にも影響を与えてゆくことでしょう。 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)
本講座は、2021年夏期講座で開講したオンライン スペシャル講座『食 × 文化』の特別編になります。
『食 × 文化』は、多くの皆様に受講していただき好評を博し、現在まで続編で開講しております。
●第1回:京都の食文化(前半)-世界的な食文化のメッカのひとつである京都の食文化を「解剖」してお話します。キーワードは、1)水、2)盆地、3)人間関係、です。前半では、水と盆地についてお話しします。京都盆地の地下には琵琶湖の水量に匹敵する地下水があります。軟水で、だしのような薄味にもよくあいます。水温は年間を通じてほぼ同じ、夏は冷たく感じられるので冷蔵庫代わりにされてきました。盆地は山に囲まれた土地です。山際の土地ならではの作物が独特の食材を育みました。タケノコ、サンショウ、ヤマノイモなどのほか、川魚の存在をあげることができます。小さな盆地なので、この土地内での「循環」が独自のネットワークを形成しました。また、盆地は夏暑く仏寒い気候をもちます。メリハリある季節感が独特の食文化を生んだ側面もあります。
●第2回:京都の食文化(後半)-後半では京都盆地の人間関係を取り上げます。都の存在、貴族や武家の存在が長い伝統文化を生みました。戦災に遭わなかったこともあって、100年を超える濃密な人間関係に基づくface to faceの取引が今も続いています。いわゆる京野菜も、このような関係で育まれてきました。
いっぽうで京都は新しいものが好きな街です。中華、パン、コーヒーなどがそれです。そしてパンやコーヒーの消費量は全国トップクラスです。そして、これらは、祇園や上七軒などのいわゆる「花街」で受け入れられてきたのです。これらの文化が、今後の和食にも影響を与えてゆくことでしょう。 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)