公立大学/東京

トウキョウトリツダイガク

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しなやかさ、が生き残りの秘訣!「性選択形質と表現型可塑性」

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開催日時
  • 2023年
    12月
    14日
    (木)
    18:30~20:00
申込URL:
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2331G116/

クジャクの羽やカブトムシの角は異性を惹きつけたり、配偶相手をめぐる競争によって進化してきた性選択形質です。こうした形質は巨大で美麗であることが大きな特徴ですが、最も個体間でのバラツキが大きな形質でもあります(種内変異・種内多型)。繁殖に有利な形質なのに大きな変異があるのはなぜでしょうか? 動物が持つ武器や装飾が様々なサイズや形に発生できる、“形作りのメカニズム”はどういったものなのでしょうか?この講演では主に甲虫の武器(オオツノコクヌストモドキ・クワガタなど)についての最新知見をご紹介します。

●しなやかさ、が重要な生存戦略
闘争に強いものは縄張りやメスの獲得に有利ですが、そもそも大人まで成長して生き残ることができなければ子供を残すことはできません。カブトムシなどの武器を持つ動物の集団には必ずしも立派な武器を持つ個体だけではなく、小型で小さな武器しか持たない個体が常に存在します。なぜこのような多様な形態が出現するのか、その適応的な意義はどんなものか、についてお話します。

●多様な形態を作るしくみ
動物には同じ遺伝情報から多様な形を作り出す柔軟な発生のしくみがあり、これを表現型可塑性といいます。武器を持つ昆虫は大きくて立派なものから、小さくて地味なものまでその形は非常に多様ですが、基本的には同じ遺伝情報から多様な形態を作り出しており、この多様さは表現型可塑性の好例です。どのようなホルモンや遺伝子の作用によって多様な形が作出されるのか、その仕組みについて解説します。

講師:東京都立大学 理学部生命科学科 准教授 岡田 泰和

しなやかさ、が生き残りの秘訣!「性選択形質と表現型可塑性」/東京都立大学(公立大学/東京)のオープンキャンパス
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