模擬授業 小笠原諸島火山列島における学術調査の成果
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2024年5月21日(火)18:00~20:10
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申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7279
東京都心から約1000km南南東に位置する小笠原諸島は、大小約30の島々で構成される亜熱帯の海洋島で、北から聟島列島、父島列島、母島列島からなる小笠原群島と、北硫黄島・硫黄島・南硫黄島の3島からなる火山列島、そして西之島や南鳥島などの離島が点在します。島ごとに歴史的背景や地形などの環境が異なることから、島の生物多様性の把握や生物の由来、島嶼生態系の成り立ちなどを探る研究が進められています。但しその多くは無人島で、特に火山列島は訪れることさえ非常に困難であることから、限られた調査の機会を最大限に生かすため、様々な分野の研究者による総合調査が実施されてきました。
北硫黄島や南硫黄島に行くには、東京港から父島までの定期船も含めて2日間を要します。現地調査は気圧変化などの予測困難な気象条件に左右され、計画通り調査が出来るとは限りません。年によっては台風が連続発生して、調査を断念せざるを得ないこともあります。
島に着いても船を接岸できないため、調査隊員は泳いで上陸しなければなりません。また険しい地形故に、山頂部までの調査は本格的なクライミング技術が要求されます。登山中は落石が頻発する上に、滑落などの事故や凄まじい暑さによる熱中症の恐れもあります。
こんなに危険で困難な調査を行う必要があるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、危険で困難だからこそ、南硫黄島では「手つかずの自然」が残されてきました。一方で、北硫黄島は戦前に人が住んでいたことから、人為的な影響が随所に見られます。両島の比較研究を重ねることは、生物多様性が形成されていく過程と人類が及ぼす影響、そしてこれからの人と自然の関わり方を探ることにも繋がっているのです。
本講座では、火山列島の自然や調査の様子を映像などでご覧頂くとともに、私が参加した学術調査の成果の一部をご紹介します。
・南硫黄島自然環境調査(2007年・2017年)
・北硫黄島自然環境調査(2003年・2009年・2019年)
・硫黄島植物調査(2007年・2021年)
講師:東京都立大学 理学部 生命科学科 助教 加藤 英寿
東京都心から約1000km南南東に位置する小笠原諸島は、大小約30の島々で構成される亜熱帯の海洋島で、北から聟島列島、父島列島、母島列島からなる小笠原群島と、北硫黄島・硫黄島・南硫黄島の3島からなる火山列島、そして西之島や南鳥島などの離島が点在します。島ごとに歴史的背景や地形などの環境が異なることから、島の生物多様性の把握や生物の由来、島嶼生態系の成り立ちなどを探る研究が進められています。但しその多くは無人島で、特に火山列島は訪れることさえ非常に困難であることから、限られた調査の機会を最大限に生かすため、様々な分野の研究者による総合調査が実施されてきました。
北硫黄島や南硫黄島に行くには、東京港から父島までの定期船も含めて2日間を要します。現地調査は気圧変化などの予測困難な気象条件に左右され、計画通り調査が出来るとは限りません。年によっては台風が連続発生して、調査を断念せざるを得ないこともあります。
島に着いても船を接岸できないため、調査隊員は泳いで上陸しなければなりません。また険しい地形故に、山頂部までの調査は本格的なクライミング技術が要求されます。登山中は落石が頻発する上に、滑落などの事故や凄まじい暑さによる熱中症の恐れもあります。
こんなに危険で困難な調査を行う必要があるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、危険で困難だからこそ、南硫黄島では「手つかずの自然」が残されてきました。一方で、北硫黄島は戦前に人が住んでいたことから、人為的な影響が随所に見られます。両島の比較研究を重ねることは、生物多様性が形成されていく過程と人類が及ぼす影響、そしてこれからの人と自然の関わり方を探ることにも繋がっているのです。
本講座では、火山列島の自然や調査の様子を映像などでご覧頂くとともに、私が参加した学術調査の成果の一部をご紹介します。
・南硫黄島自然環境調査(2007年・2017年)
・北硫黄島自然環境調査(2003年・2009年・2019年)
・硫黄島植物調査(2007年・2021年)
講師:東京都立大学 理学部 生命科学科 助教 加藤 英寿
- 開催場所
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飯田橋キャンパス東京都千代田区飯田橋3-5-1