
考えて、工夫して、その人に合う作業療法を見つけます
作業療法士の役割は、患者様の今後の生活を見据えたリハビリを提供すること。入院中の状態だけに目を向けるのではなく、退院後にどんな生活を送りたいのかを考えながらリハビリを組み立てていきます。そのために大切にしているのが、入院前の生活を丁寧に知ることや、患者様はもちろんご家族の想いにも耳を傾けながら一緒に今後の生活を考えていくこと。日々積極的にコミュニケーションを取り、考えや気持ちをくみ取る時間を大切にしています。患者様がリハビリを楽しみにしてくださった時や、患者様自身が納得できる方法を提供できた時など、日々のリハビリを通して、患者様の人生を支えている実感を得られることがこの仕事の魅力です。
中学生の頃、母が長期間入院することになりました。その時、母が「リハビリには、生活面や心のケアまでをしてくれる作業療法があって、そのおかげでつらい入院生活も何とか頑張れる」と話していたことが強く印象に残りました。母を担当していた作業療法士の方は、母本人はもちろん、私たち家族の気持ちにも丁寧に耳を傾け、退院後の生活について一緒に考えてくださいました。その姿に憧れ、志すようになりました。現在働いている病院は、大学4年次の臨床実習でお世話になった職場です。実習を通して、先輩方の姿に、中学生の頃から思い描いてきた理想の作業療法士像を感じ、「ここで働きたい」と思うようになりました。

これからの生活を見据えたリハビリを心がけています
母を担当してくださった作業療法士の方に勧められたのが、大阪河崎リハビリテーション大学(現・和泉大学)でした。入学して感じたのは、先生方の面倒見の良さです。先生との距離が近く、すぐに質問できる環境がありました。そのおかげで「分からないことをそのままにしない姿勢」が身につき、今でも先輩や上司に積極的に相談しています。先生方は、卒業後も学会発表の抄録やスライドの添削に協力してくださるなど、今も変わらず私を支えてくださっています。また、同じ目標を持つ仲間とメリハリをつけて勉強に取り組んだ日々はとても充実した時間でした。勉強に集中できる環境だったおかげで、国家試験にも余裕を持って臨むことができました。

主体的に学ぶ姿勢が、自然と身につきました

医療法人南労会 紀和病院勤務/リハビリテーション学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻/2025年3月卒/医療法人南労会 紀和病院は、急性期一般病床と療養病床を併せ持つ、ケアミックス型の民間病院。リハビリテーション部門には約100名の専門職が在籍しています。田村さんは回復期病棟に所属し、退院後の生活を見据えたリハビリテーションを担当し、患者様一人ひとりの生活背景に寄り添った支援を行っています。目標としていた学会発表を達成し、今後は興味のある分野を見極めながら、専門性をさらに深めていきたいと話します。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



