CTやMRIなどの撮影画像のクオリティは、診療放射線技師の力量に左右される部分が多いため、自分が撮影した画像が病気の早期発見、治療方針の決定に役立つことが何よりのやりがいです。長くこの仕事を経験していると、ちょっとした画像の違和感に気付くことも少なくありません。医師にお伝えすることで確実な診断につながったケースもあり、そんな時は改めて大きな責任を実感すると同時に、これからもスキルアップに励もうと元気が出ます。医療は人間社会にはなくてはならないものです。人々からのニーズが続く医療業界に、国家資格という確かな証をもって貢献できるのは、何よりのやりがいであり魅力だと感じています。
高校の時、原付バイクで事故にあい入院。レントゲン撮影などで診療放射線技師のお世話になり、仕事を間近で見て興味を持ちました。「何か専門性を身につけたい」「一生自分の強味となる手に職をつけたい」という思いと重なり、城西放射線技術専門学校に入学を決めました。高校卒業と同時に自立したかったので夜間校はとてもありがたく、また一度社会に出て学び直しにきている目的意識の高いクラスメイトに囲まれ刺激になりました。在学中に病院のアルバイトを紹介いただき、昼間は病院、夜は学校で学ぶ生活。効率的な時間の使い方が身につきましたし、学生のうちから医療の現場に身を置くことで、就職後、早期に戦力になれたと思います。
卒業後に就職したのは大学病院。大組織なので技師は分野ごとの担当制になっており、ローテーションで技術の質と幅を広げていきます。結婚・出産という生活の変化に合わせ転職も経験し、現在は人間ドック専門のクリニックに勤務しています。胸部レントゲン、CT、バリウム検査などを担当し、2023年4月からはマンモグラフィーの責任者を任されることになりました。私たちは、先端医療の研究・発表もあるいわゆる忙しい職場から、定時の出退勤が可能なクリニックまで様々な働き方が可能です。子育てと仕事を両立でき、患者さんから「女性の技師さんで安心だった」と声をいただく機会も多く、女性が大いに期待され活躍できる職業だと思います!
新赤坂クリニックグループ 横浜北幸クリニック 放射線科 勤務 ※2023年4月より医療法人社団 健松会 新赤坂クリニック青山 勤務/診療放射線学科/2007年3月卒/都内の大学病院に就職後、乳腺専門クリニック、総合病院を経て現クリニックへ。キャリアを重ねながら結婚、出産も経験。2023年4月には青山へ移り、マンモグラフィーの責任者として勤務することに。「痛みの少ない検査、安心して受けていただける検査により一層注力していきます」と意気込みを聞かせてくださいました。診断、治療のスタートとして確かな検査結果が求められる診療放射線技師。現場で活躍する技術者というだけでなく、後輩技術者の育成にも期待が寄せられているようです。