2022年の春から都内のお洒落なパティスリー「ラヴィアンレーヴ」に勤務し、主にマドレーヌ、フィナンシェ、フロランタンなどの焼き菓子作りや、店内のイートイン・コーナーでご提供している季節限定のパフェ、かき氷を担当しています。小麦粉、バター、砂糖などの「材料」がいくつかの工程を経て「ケーキ」や「パフェ」に美しく変貌していく様子にモノづくりの楽しさや達成感を味わうことができることが仕事の喜びです。また、私が作ったフルーツ満載のパフェやかき氷の写真をSNSにアップされるお客さまも多く、「おいしかった」「キレイな盛り付け」などというお褒めの言葉が添えられていると本当に嬉しくなります。
仕事の関係で母親の帰りが遅い日には父親が食事の用意をすることが当たり前の家庭に育ちました。そんな料理好きの父親は休日などにお菓子を作ることがありました。それを手伝っているうちに自分もお菓子作りが好きになり、それを食べた母親が「おいしいね」と言ってくれるのが嬉しくて、ますますのめり込んでいくようになりました。中学生の頃にはパティシエになろうと決め、自分で作ったチョコレートを学校に持って行き、友達に食べてもらったりもしていましたが、女性の仕事というイメージが強くて友達には言い出せずにいました。高校生になってからは周囲にも胸を張って公言できるようになり、その頃から本格的に学校選びも始めました。
「学生時代=実習の思い出」と断言できるほど実習に集中した2年間でした。強く印象に残っているのは、初めて作ったロールケーキを先生に褒めていただいたこと。キレイな「の」の字の断面にするのは意外に難しいのですが、それが上手くできたことで自信にもなりました。空き時間を見つけてはチョコペンでケーキやクッキーに文字を書くパイピングの練習を行っていたことも良い思い出です。今、お店でバースデーケーキなどにメッセージを書かせてもらっているのも、あの練習のおかげです。また、連携や情報共有が大切になる職場でのコミュニケーション力もグループで行う実習を通して身につけることができたのだと思っています。
パティスリーラヴィアンレーヴ 勤務/製菓総合本科 卒/2022年卒/「どんなことでも興味を持ったら行動に移す」を信条にしているKさん。中学生の頃にはパティシエを目指そうと決心し、高校生になるとアルバイトで貯めた貯金(プラス両親からの援助)を充てて山形県の実家から東京や大阪まで出かけて専門学校のオープンキャンパスに参加するようになった。その中からYAMANOTEを選んだのは毎日行われる実習によって基礎知識から実践力までを短期間で養うことができると直感したからだそうだ。そして将来は「地元の鶴岡市に戻ってイートイン・コーナーのあるパティストリーを開くこと」という夢を持っている。