夏休みがチャンス!進学者の9割超が参加するオープンキャンパス
もうすぐ夏休み。進学希望の高校生にとっては、進学先を知るためのベストシーズンでもあることを知っているだろうか。
夏は多くの大学や専門学校が、受験生を対象にオープンキャンパスや体験入学会などのイベントを開催する。キャンパスを自分の目で確認し、先生や先輩と話すことで学校の雰囲気を感じ、学ぶ内容や学び方についてよく知る絶好のチャンスだ。
しかし、夏休みは楽しい予定がいっぱいで、「オープンキャンパスなんて面倒くさい!」と思っている人もいるだろう。
※オープンキャンパスへの参加は、最新の新型コロナウイルス感染症の感染状況を確認のうえ、保護者とよく相談して決めよう。学校ごとの実施の有無は、学校HPなどで最新の情報を確認しよう。
■オープンキャンパスに参加しない進学者はほとんどいない?!
大学や専門学校に進学した先輩たちはどうしていたのだろうか。
高卒後の進路別に、高校3年間でオープンキャンパス等に参加したことのある人の割合は次のとおり。どの学校種も参加経験が9割を大きく超えている。
【学校主催イベントへの参加経験】
大学進学者 … 93%
短大進学者 … 99%
専門学校進学者 … 97%
リクルート調べ「進学センサス2013」 より
高校生の進路選択を応援する大学・短期大学・専門学校情報サイト「リクナビ進学」の林知里編集長は、こうした状況を自然なこととみているようだ。
「例えば、モデルルームを見ずに家を買う人や、試乗をせずに車を買う人はいませんよね。学校も同じように、高いお金と大切な自分の時間を使う、大事な選択。今では、オープンキャンパスや体験授業へ行かずに進学する人はほとんどいなくなってきているのが実情です」
■第一希望1校だけの参加では不十分!?
では、先輩たちはオープンキャンパス等に何校参加しているかというと、一人あたり参加校数は平均3~4校。また、同じ学校に何度か行く人もいるため、回数でいえば平均4~5回となる。「1回だけ参加して終わり」という人は少ないようだ。
【学校主催イベントへの平均参加校数&回数】
大学進学者 … 3.7校 4.1回
短大進学者 … 3.4校 4.2回
専門学校進学者 … 3.6校 5.2回
「1校しか見ていないと、『校舎がきれい!』『楽しそう!』など、感覚的に学校選びをしてしまいがちです。複数の学校を見ることで、『同じ学科でもこっちのほうがやりたいことに近そうだ』『この学校のほうが最新の実習設備が整っている』『こっちの学生の雰囲気のほうが自分と合いそう』など、より自分にフィットする学校を選ぶことができます」(林編集長)
■オープンキャンパスで何がわかるの?
調査では、先輩たちが大学や専門学校を選ぶときにどんなことを重視したかについても聞いており、上位には次のような項目が並んでいる。
【進学先検討時の重視項目】
1位 学びたい学部・学科・コースがあること …75%
2位 校風や雰囲気が良いこと …48%
3位 自分の興味や可能性が広げられること …46%
就職に有利であること …46%
オープンキャンパス等に参加することのメリットとして、林編集長はこれらの学校選びのポイントがよりよく見えてくると言う。
「1位にあがっている『学びたい学部・学科・コースがあること』は、学部や学科の名称でもある程度わかります。しかし、同じ『社会学部』、同じ『調理師科』でも、実際にそこで行われている授業は、実習が中心だったり講義が多かったり、厳しかったり面倒見が良かったり…と学校によって大きく違います。自分が学びたいことを、自分に合った方法で学ぶには、やはり実際に自分で体験してみることが大事ですね。
また2位の『校風や雰囲気が良いこと』も、人から聞いた評判や学校のホームページを見るだけでなく、自分の足でキャンパスを歩き、在校生のタイプをチェックするなどして見極めたほうが、後悔しません。
3位にあがっている『就職に有利』についても、パンフレットに書かれている就職率などの情報だけでなく、例えば就職がうまくいかなかったときにどんなサポートがあるのかなど、オープンキャンパスではとことん質問してみることもできるでしょう」
自分自身が納得できる進路をみつけるための、貴重なチャンスとなり得るオープンキャンパス。「忙しい」「交通費が…」なんて言っていないで、ぜひ積極的に参加してみてはどうだろうか。
●リクナビ進学「オープンキャンパスに行こう!」コーナー
データ出典:リクルート進学総研「進学センサス2013」
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