小野邦彦さん「百年先も続く、農業を。」【社会の挑戦者たち】
世界に存在する社会問題に、様々なアプローチで取り組む大人達がいます。合格したその後も、ぜひ社会を良くするために学び、活躍して欲しいという思いから、社会をより良くするために世界で活躍する社会人の方をご紹介します。
未来からの前借り、やめましょう。
農薬や化学肥料など外部資材に依存した農業では、確かに「今」の収穫量は増えるし、コストは抑えることができるのですが、一方で土はやせ、水は汚れていきます。その土地での「将来の」豊作は期待できなくなっていきます。「今」楽するために、コストを抑えるために、将来に負担を押し付けている現代農業のあり方は、「未来からの前借り」だといえます。
私が代表をつとめる株式会社坂ノ途中では、土づくりを大切にした、環境負荷の小さい農業の普及に取り組んでいます。
課題に取り組む挑戦者の声
挑戦者からのスペシャルメッセージ
小野 邦彦 / おの くにひこ (30)
株式会社坂ノ途中 代表取締役
株式会社坂ノ途中 代表取締役1983年奈良生まれ。30歳(2014年3月現在)。京都大学総合人間学部卒。フランス系金融機関を経て、2009年に株式会社坂ノ途中を設立。世界を旅して、自然との共生の大切さに気づき、環境負荷の小さな農業の普及を目指す。自社農場の運営や被災農家の関西への受け入れサポートなども行う。東アフリカ・ウガンダでも乾燥に強いゴマの生産など、有機農業の普及活動を行う。