同じ大学を目指す親友が落ちて、自分が受かったらどうしたらよいでしょうか?【オリラジ中田の参考書じゃなくオレに聞け!】

オリエンタルラジオ中田敦彦 参考書じゃなくオレに聞け!

受験生は勉強に集中しなくちゃいけないのはわかっている。けど、自然と恋することだってあるし、友達とケンカすることだってある。そんな受験中の「誰かに相談しにくい悩み」をアノ先輩が答えてくれる!

Question
イメージイラスト1 同じ大学を目指している親友がいるのですが、彼女が受けようとしている学部はレベルが高いため、「親友が落ちて自分が受かってしまったら…」と悪い想像をしてしまい、勉強がはかどりません。このケースはどう考えればいいでしょうか? また私の恐れていることが実際に起こってしまった場合はどうすればいいでしょうか?(ゆうきにゃんこさん・女・高校3年生)

Answer

親友と同じ学部を受けるんだ!

オリエンタルラジオ中田敦彦さん

不安の裏に潜む「嫉妬」と「羞恥心」!?

イメージイラスト2
人間、気持ちの弱さを埋めるために「誰かと一緒に」を選択しまいがち。だが、「一緒にゴール」が目的になってしまうと、本当に必要なことを見失ってしまうこともある

うわ…この相談、ちょっと怖い。なんか独特の「湿度」を感じるんだよな…。まあ、いいや。ここからはオレの勝手な想像という前提で聞いてね。

今キミが感じている不安の中には、ふたつの要素が含まれていると思うんだ。ひとつは「嫉妬」。オレが思うに「親友が落ちてしまうかもしれない」という不安は、「親友に無難な道を選んでほしい」という気持ちの裏返し。なぜ無難な道を選んでほしいかというと、親友が自分よりレベルの高い学部に受かったら嫉妬心が芽生えてしまうから。そうした恐怖が彼女の不合格を心配する気持ちの裏側に潜んでいると思うんだよね。

もうひとつは「羞恥心」。キミの親友には明確な目標がある。たとえ失敗しても再チャレンジすればいい。それはキミも同じだ。なのにキミは、彼女と一緒に進学することを目標にしている。その理由はおそらく、進学に対する明確な目標がないか、受験に落ちることへの羞恥心が強くあるからなんだよね。どうだろう、オレの読み、当たっているかな?

以上のことから、キミの相談に対するオレからのアドバイスはこう。「キミも親友と同じ学部を受けよう!」。お互いに気持ち良く大学生になるには、理想の環境に一緒に進学するしかないと思うな。

「受験」という戦場は孤独な戦い!?

オリラジ中田さんインタビュー
「会社の出世レースも受験と似ています。同期との出世の争いに敗れても、それは自分自身で受け止めるしかないんです」と中田さん。社会に出た後もシビアな競争は続くのだ

「私の恐れていることが実際に起こってしまった場合はどうすればいいでしょうか?」という相談にも答えようか。

そもそも受験において「友人と一緒」は成り立たない。マラソンと一緒で、受験勉強は常に自分との戦いだ。もちろんキミの親友も、高い目標を目指して自分と戦い続けている。そう考えると、キミは親友の心配なんてしている場合じゃない! キミが「親友と一緒に合格」という理想を実現したいなら、精いっぱい自分自身が受かる努力をするしかないんだ!

互いにベストを尽くした中で親友が不合格だった場合、キミは何も言わなくてもいい。慰めも必要ない。優しい言葉をかけているつもりでも、結局「上から目線」になってしまって余計に相手を傷つけかねないからね。受験の挫折は本人しか受け止められない。本当にシビアな世界だよ。

だから、少しでも理想の状況を引き寄せられるよう、大事なことをもう一度言っておく。キミは自分のことだけを考えなさい。クラスメイトは「戦友」かもしれないけど、基本的に戦場ではひとりだ。以上!

まとめ

親友と同じ学部を受けて一緒に合格を目指すのが一番!別々の学部を受けるのであれば、自分のことだけを考える。親友が不合格だった場合、慰めの言葉はかけてはならない。