弥生土器が発掘された「東京都文京区」ってどんなところ?【現在はどうなっているの?】
日本史の教科書によく出てくる地名。現在ではどんなスポットになっているのか気になりませんか。今の様子を知れば、さらに理解が深まるかも! 当時と現在の様子やおすすめポイントをご紹介します。
「弥生時代」と聞いて最初に思い浮かぶものはなんでしょうか。邪馬台国の卑弥呼やヤマト政権が形成されたほか、弥生土器が使用され始めた時期というイメージが強いかもしれません。弥生土器は、東京都文京区にある弥生町から発掘されたことに由来しています。土器が使用されてから約2000年以上経った現在の文京区は、今ではどんな場所になっていると思いますか?
今回のスポット
住所:東京都文京区
東京都の東部、皇居の北側に位置し、東京都特別区のひとつ。
人口:約21万人(2016年4月現在)
弥生土器が発掘された場所は?
土器が発掘されたのは、現在の東京都文京区弥生にある向ヶ岡貝塚。向ヶ岡貝塚の正確な位置については長い間わかっていませんでしたが、東京大学文学部考古学研究室が本郷キャンパスの一角にある工学部9号館周辺であることがほぼ確定されました。現在では、東大農学部と工学部の境に「弥生式土器発掘ゆかりの地」の碑が建てられています。
文人にとってもゆかりの地
また、文京区は近代の文豪にとってもゆかりがある地。文京区の千駄木は森鴎外が住んでいた場所でもあります。「青年」「雁」など多くの作品が発表されており、千駄木にある森鴎外記念館には貴重な資料や作品が展示されています。
また、夏目漱石の作品にも本郷や小石川といった文京区の街が多く登場します。漱石の作品を読んで、作品に登場する地を巡ってみるのも楽しいかも。
アミューズメント施設も多い!
文京区といえば、後楽園にある東京ドームを思い浮かべる人も多いのでは? ドームでは野球以外にもコンサートなどさまざまなイベントが開催されています。テーマパークやスパも併設されており、遊べる場所がたくさん!
歴史ある文化とレジャースポットが入り混じった文京区。弥生土器が使われていたころとは大きく様変わりしていますが、ところどころで歴史を感じる情緒あるエリアです。弥生時代の文化と比較してみてみると面白いかもしれませんね。