黒船来航に「三笠」も! 戦艦マニア注目の横須賀市【現在はどうなっているの?】
日本史の教科書によく出てくる地名。現在ではどんなスポットになっているのか気になりませんか。今の様子を知れば、さらに理解が深まるかも! 当時と現在の様子やおすすめポイントをご紹介します。
神奈川県は三浦半島に位置する横須賀市は、幕末にペリーが来航した地として有名ですよね。横須賀には戦艦「三笠」も保存されているので、戦艦マニアの間でも注目されています。
今回は神奈川県横須賀市についてご紹介します。
今回のスポット
住所:神奈川県横須賀市
人口:約40万5000人(2016年7月)
黒船来航前の浦賀は?
黒船が来航したのが、横須賀にある浦賀。ペリーが訪れる以前の浦賀の様子はどうだったのでしょうか?
江戸時代、地方から首都へ向かうには陸路と海路がありました。江戸湾の入り口に位置する浦賀は、海路の「首都への玄関口」として栄えたのでした。
ちなみにペリー来航以前にも、浦賀に外国の船が訪れることが度々あったそうです。
黒船が来航し、一気に発展!
1853年には、ペリーが浦賀に訪れて日本に開国を迫ります。その結果、翌年には江戸幕府とアメリカ合衆国の間で日米和親条約が締結されました。製鉄所や鎮守府(海軍の拠点)などが設置され、横須賀は一気に発展していきました。
日本最古の洋式灯台である観音埼灯台は、横須賀のまちのシンボル。内部を観覧できる珍しい灯台でもあり、展望台からは数多くタンカーが浦賀水道を行き来する迫力ある様子を眺めることができます。
戦艦マニアにも人気!
戦後はアメリカ軍が駐留しており、自衛隊の駐屯地でもある横須賀。横須賀市の中心部にある三笠公園は、記念艦「三笠」が保存されていることなどから「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
「三笠」は、日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊と戦い勝利した戦艦です。太平洋戦争後に荒廃しましたが、1961年に復元されました。園内には東郷平八郎司令長官の像も。2015年度には、51年ぶりに来艦者数が25万人を超えるほど最近では人気を集めています。
公園からは東京湾内にある唯一の自然島である「猿島」も見ることができ、景色がいいのも観光に最適でしょう。
現在の横須賀市は人口減少といった面もあるようですが、独特の海外のような雰囲気もあって活気があるスポット。「海軍カレー」や「ネイビーバーガー」といったグルメも人気なので、観光地としてもますます注目を集めそうですね。
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