大学の面接で頻出の質問と、その対策とは?【ミニコラム】
受験勉強だけでも大変なのに、さらに面接なんて…。と嘆きたい気持ち、わかります。でも、時間は待ってくれないのです。実は大学受験の面接にはいくつかのパターンがあるので、その対策をするだけでも、安心して切り抜けられる可能性がグーンとアップします。そんな「大学受験で頻出の質問の傾向と対策」についてご紹介します。
頻出の質問TOP5はコレ!
どこの大学でも共通して聞かれやすい質問は次の通りです。
- 志望動機に関する質問(なぜこの大学なのか?なぜこの学部なのか?など)
- 高校生活についての質問(部活を通して得た経験、学校祭などのイベントを通して得た経験、日常の授業や勉強を通して得た経験など。欠席などが多ければ理由の確認)
- 入学した後にやりたいこと(研究内容、サークル、部活など)
- 自己分析に関する質問(自分の長所短所、性格のタイプなど)
- 時事問題について(最近見たニュースやその内容など)
最後の時事問題については経済学部などでは頻出ですが、他の学部に関しては知識の深さではなく受験生の対応力を見ていることもあります。時事問題以外の4つの質問パターンに共通して言えるのは「学生がどんな高校生活を送り、自分の大学でどう学ぶのか」ということがきちんと整理されていて、その大学にふさわしいかが見られているということです。
自分の「今まで」と「これから」を考える機会ととらえよう
毎日目的をもって生活ができている学生は実はそれほど多くなく、たいていの学生は日々迷ったり、悩んだり、たまに何となく流されたり…といった形で過ごしているようです。たとえ「今まで部活も入っていなかった」「部活しかしてなかったけど、先生に推薦してもらえそう」「大学に行きたいとは思ってたけど入学した後のことは考えていなかった」という人も大丈夫です。カッコイイ志望動機や、ドラマのような高校生活を語る必要はありません。
- 今まで部活に入っていなかった→大学ではサークル活動を通して、学びたいことを提案
- 部活の経験ばかりで学生生活の思い出がない→部活動で得たものがあるはず
- 入学後のことは考えていない→入試までに何かその大学でできることを見つけよう
といったように、弱点はプラスに変えて表現することができます。この置き換え作業を行うことは、自分自身が気付いてなかった思いに気付けるチャンスかもしれませんね。
「グループ面接」は目立てばいいわけじゃない
グループ面接がある場合は、傾向と対策を練ることが少々難しくなりますが、一つ言えるのは「目立てばいいわけじゃない」ということです。とくに、ディスカッション形式の場合は、ディスカッションに積極的に参加しなくても、きちんとメモを取り、要所要所で発言をする人の方が、議論を中心に行っている人よりも高評価になることもあります。もちろん積極的にディスカッションする人も必要です。つまり、自分の立ち位置を瞬時に把握できる能力を持った人が、有利になると考えられます。個別に質問を行うタイプのグループ面接では、ときに「隣の人がすごくいいこと」を言っていて、自分は大したことない…。と気後れすることもあるでしょうが、それが付け焼き刃であれば、面接官はきっと見抜いています。嘘や大げさで飾り立てるよりも、今の自分を受け入れ、どう成長させたいかをしっかり伝えましょう。
自分らしい回答を心がけよう
毎年たくさんの学生と会う面接官は、とっさについた嘘やマニュアル通りの学生はきっとわかってしまいます。それであれば、無理にわからないことを取り繕うより「申し訳ありません、わかりませんが、これからは○○したいと思います」といった、「素直に受け入れ、改善点を提案できる」学生の方が好印象になります。マニュアルの丸暗記ではない、自分らしい面接を心がけましょう。とはいえ、志望動機や入学してやりたいことのような、基本中の基本はスラスラ答えられる練習は必要です。また、学校案内パンフレットに載っている程度のことを知らないというのは、事前調査不足としか言えませんので気をつけましょう。