未来の起業家を支援するイベントに全国の中高生130人が参加!

12月14日、日本の次世代リーダーを生むための新プロジェクト「Re-Generate Japan」のキックオフイベント「GSC Tokyo オープンフォーラム」が東京で開催された。

 

このプロジェクトは、「起業を考える次世代の若者を支援するため」に、世界経済フォーラム・グローバルシェイパーズ東京ハブ(※)が企画・運営を行ったもの。

 

会場には、将来的に起業を目指している若者だけではなく、自分のキャリアプランや進路を真剣に考えたいという高校生や大学生など130名が全国各地から集まった。

 

今回開催されたプログラムのなかでも、起業に興味がある高校生や大学生にとって、特に刺激的だったプログラムの一つがパネルディスカッション「アントレプレナーシップ」。

 

未来の起業家を支援するイベントに多数の高校生が参加!

 

「アントレプレナーシップとは、『これって、おかしくない?』という心を持ち続け、言い続けること、変えようとすること、アクションを起こせること。それは、みんなにだって日常でできる」

と語ったのは、日本交通株式会社代表取締役社長・川鍋一朗氏。

 

「日本の新しい暮らしのインフラを作りたい」と家事代行サービス会社を興した株式会社ベアーズ専務取締役・高橋ゆき氏は、「新しいことを実行しようというときにリターンなんて考えたら、考えが小さくまとまってしまう。私の場合、新しいインフラが創れたとしたら、それがリターン」

と言う。

 

そして、アクセルマーク株式会社代表取締役社長・尾下順治氏は、

「実行力を付けたい人はネットワークを広げること。価値ある人とつながるためには、自分も価値ある人間になり価値を提供する必要がある」

と話した。

 

このパネルディスカッションをいちばん前で真剣に聞いていた3人組は、飛行機で東京を訪れ、空港ではじめて知り合ったという、学年もバラバラのグループ。

 

未来の起業家を支援するイベントに多数の高校生が参加!

 

「今、バスケ部でプレイヤーと審判、そして戦術も考えるという、一人で何役もこなすことに挑戦しています。そういう自分を見て、先生がこのイベントを進めてくれたのだと思う。視野がすごく広がった!」(写真左/高1・井上向大くん・北海道)

 

「『これは違うんじゃないかと思ったら行動で示す』という言葉に共感。高校を卒業したらすぐに大学に進学するということに疑問を抱いていたので、卒業後はドイツにワーキングホリデーに行きます」(写真中/高3・迫頭克人くん・熊本県)

 

「パネリストたちの言葉一つひとつに重みを感じながら聞いていました。起業家たちの情熱が伝わってきて、自分もやる気がわいてきます」(写真右/大学3年・中村麦くん・佐賀県)

 

そして、ずばり起業が夢というのは、高校1年の久保文奈さん(大阪府)。

「スーパーグローバルハイスクールに選ばれた高校に通っているうちに、授業からいろいろな刺激を受けました。アパレル関係の会社を起業し、日本のかわいいファッションを世界に広めたい。今日はいつもとは違う視点から物事を見てみることの大切さを学びました」

 

未来の起業家を支援するイベントに多数の高校生が参加!

 

イベントの締めくくりには「勝者」として、金メダリストの室伏広治氏と2011年のミス・ユニバース日本代表の神山まりあ氏が登場。会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 

未来の起業家を支援するイベントに多数の高校生が参加!

 

これから、「Re-Generate Japan」プロジェクトによる起業支援プログラムが行われる。最大6名が選ばれ、インキュベーション(起業支援)プログラムに参加できるほか、参加後に賞金200万円も提供される。

 

こちらのサイトからは、当日のイベントに参加しなかった高校生もキャンプに申し込みができので、興味がある人はぜひ!また、当日の熱いディスカッションの様子も動画配信されている。
 

このプロジェクトから、次世代のリーダー候補となる高校生起業家が誕生するかもしれない。

 
もしかしたら、それはキミかも・・・!

 
 
 

※グローバルシェイパーズは、世界経済フォーラム(世界各国の財政界のリーダーや学者が集う年次総会、通称『ダボス会議』を主催している国際的な非営利組織)によって任命された、起業家精神をもつ20代の若手リーダーによって構成されている。世界各国のグローバルシェイパーズは、若手ならではの視点や取り組みで、地域課題を解決するために行動している。