願書の送り方、速達の出し方は?送る前に必ずチェックするべき郵便知識

大学・専門学校の入試や入学時に、必ず出さなければならない願書や入学書類。

とても大切な書類だけに、慌てず間違いなく送るにはどうしたらいいの?と不安に思う高校生も多いはず。

そこで、大事な書類を送るときに知っておきたい「郵便豆知識」を紹介しよう!

知っているようで知らない、速達の出し方についても詳しく説明するよ。

入学書類や願書の「締切日」は絶対守ろう!

当たり前と思うかもしれないけれど「締切日」を守ることは大前提。

実は書類の送付で多い失敗に「締め切り遅れ」がある。

1日くらい遅れても…とか、合格している学校だし…という甘い考えはNG!

「締切日」ギリギリになってしまうと焦りが出てしまい、記入漏れなども起こりやすくなってしまう。

まずはきちんと「締切日」を確認して、それまでに送ることが大切。

願書や入学書類を郵送する方法

※締め切りギリギリにならないように注意しよう!

入学書類や願書にある「必着」と「当日消印有効」の違いって?

「締切日」の確認とともに注意したいのが、「必着」なのか、または「当日消印有効」なのか、ということ。

「必着」の場合は、その期日までに送り先に郵便物が届いていなければいけない。

一方、「当日消印有効」は、期日までに送り先に郵便物が届いていなくても、配達受付の「消印」が期日内に押されていればOKというもの。

よくある失敗は、「必着」を「当日消印有効」と勘違いしてしまうケース。

送り先がどちらを指定しているのか、前もってしっかりと確認しよう。

また、郵便物は近所であれば発送から1~2日で到着するが、遠方の場合や天候、郵便物の混雑状況などによっては遅れるケースもある。

発送元から到着先までのお届け日数は郵便局のHPから確認できるが、万が一の事態を避けるため、早めに出すのが正解!

「当日消印有効」のものを、ポストに入れる場合も要注意。

もしその日の集荷が終わってしまっていたら、「消印」は翌日になってしまう。

一番確実なのは郵便局の窓口に持っていくこと。



願書や入学書類を郵送する方法

※「必着」と「当日消印有効」を間違えないようにしよう!

入学願書の送り方は?

願書の送り方は、普通郵便ではなく、 一般的に「簡易書留」や「速達・簡易書留」を利用する。追跡ができ、万が一紛失や破損の時も保証があるため、重要な書類には適している。郵便料金は基本料金(定形外郵便物の場合、50g以内で140円、250g以内で320円)に、簡易書留の350円を追加した金額が必要。

多くの場合、学校があらかじめ送付方法を指定しているので、まずはどんな方法で送るべきかを確認しよう。

願書や入学書類を郵送する方法

※「書留」といっても、「一般書留」「現金書留」「簡易書留」と種類もいろいろ!


「書留」で郵便物を送ると、引き受けから配達までの送達過程を記録してくれる。

追跡サービスが利用できるので、郵便物が今どの辺りにあるのか、到着したのかなど、配達状況を調べることができる。

万一、郵便物が破損・紛失してしまった場合は、実損額の補償もあるので安心だ。

「書留」にはどんな種類がある?

「書留」といっても、「一般書留」「現金書留」「簡易書留」と3種類ある。

「一般書留」:引き受けから配達までの送達過程が記録され、郵便物等の破損・紛失などがあった場合に実損額が賠償される。

「現金書留」:現金を送る場合専用の書留。

「簡易書留」:「一般書留」に比べて料金が割安。万一の場合、原則として5万円までの実損額が賠償される。

「書留」の種類によって、基本料金に加算されるオプション料金や損害要償額の違いはあるが、送達過程の記録など基本のサービスに大きな違いはないため、願書や入学書類の場合は「簡易書留」で送ろう。

願書や入学書類を郵送する方法

※「書留」は大きく3種類ある!

入学書類や願書を「速達」で送るには?

「速達」はその名のとおり、通常の郵便よりも早く届けてくれる便利なサービス。

送り方としては特に郵便局に行く必要もなく、郵便物に自分で「速達」と書くか、スタンプを押すなどして指定の金額の切手を貼り、ポストに入れればOK。

実際の料金については、後述の料金表を参考にしよう。

また、「速達」と文字で書かなくても、縦長の郵便物なら表面の右上部に、横長の郵便物なら右側部に“赤い線”を表示しておくと、「速達」と判断して配送してくれる。

ただし集配時間によっては普通郵便とあまり変わらなかったりするので、到着日・時間などが気になる人は郵便局の窓口で聞いたうえで、「速達」で送るか「普通」で送るかを判断するといいだろう。

願書や入学書類を郵送する方法

※郵便物に「速達」と書くかスタンプを押して、必要な切手を貼ればOK

「速達」ってどうやって出す?郵便知識 Q&A

Q. 「速達」とは 

「速達」とは、前述のとおり、通常の郵便よりも早く届けてくれるサービスのことで、一部の離島などを除くと、翌日には配送が完了するようになっている。
 
通常の郵便の場合、いつ届くかは、休日を挟んでいるか、午前と午後のどちらに荷物を出したかなどによって変動する。
 
しかし、「速達」は、同じ都道府県の場合なら午後に荷物を出した場合でも翌日の午前中に届くシステム。
 
また、土曜・日曜・祝日でも配送されるため、曜日に左右されることもなく、確実に早く送りたい時におすすめだ。

Q. 「速達」には何円切手を貼ればいい? 

切手を貼って差し出すには郵便料金と合わせて、速達料金を付け加えた金額が必要になる。
 
速達料金は250gまでで+300円。
 
例えば、定形郵便郵に速達を付けたい場合は、定形郵便料金110円+速達料金300円=410円となる計算だ。

定形郵便は2024年10月から郵便料金が変更され、今まで25gまで84円、50gまでが94円だったものが一律で50gまで110円になる。
 
重さに応じて加算される速達料金が異なるため、詳しくは、後述の「速達」&「書留」の料金の欄も参考にしよう。

Q. 翌日に届くためには何時までに「速達」を出せばいい?

「速達」は、郵便物を投函した翌日に届けてくれるサービスだが、基本的に、郵便局ではその当日の引き受けとして扱うのはおおむね17時までに差し出されたもののみ。
 
よって、翌日に届くためには、おおむね17時までに窓口で受け付けてもらうか、ポスト投函後に回収されている状態であることが条件になる。

郵便局によって窓口営業時間や当日の引き受け締切時刻が異なる場合があるのでかならず利用したい郵便局に確認しよう。
 
また、発送するのが土曜・日曜・祝日の場合、小さな郵便局であれば営業していない店舗もあるし、営業していたとしても15時ごろで終了してしまう店舗も多いため、注意が必要だ。
 
一部の離島など例外とされている地域もあるため、自分が住んでいる地域から郵送先の地域に速達がいつ届くのかを確実に知りたい場合は、郵便局のHPのお届け日数の確認ページを確かめよう。

Q. 「速達」はポストに投函してもいい?

「速達」はポスト投函でも受付可能だ。
 
封書に赤い線、あるいは赤い線と速達という文字が書かれているのが速達の印。
 
縦長の郵便物なら右上部に、横長の郵便物なら右側部に、記入するようにしよう。
 
ポストは投函する場所は2種類に分かれているが、そのうちの「その他郵便物」のほうに投函する。
 
郵便局が開いていない時間でも投函はできるが、届くまでの日数は次の回収日時を基準に考える必要があるので注意しよう。

※参考:日本郵便株式会社HP

※速達をポストに投函するときは正しい記入方法を確認しよう

締め切りギリギリ!そんなときも慌てずに!

うっかり締切直前になってしまった!

そんな時でも慌てずに。

基本的に郵便局の営業時間は17時まで。しかし、最寄りの郵便局の窓口が終わってしまったという場合でも、大きな郵便局によっては長時間営業しているところがある。

※場所によって営業時間が異なるので、事前に日本郵便のHPで営業時間をチェックしておこう。

「ゆうパック」ならば日付と時間指定が可能。

エリアは限られるが、都内から都内など近くに送る場合は、当日に届けることができる郵便サービスもある。

「速達」&「書留」の料金は?

「速達」や「書留」を利用する場合は、郵便物や荷物の料金にオプションサービスとしての料金が加算される。

郵便物(手紙・はがき)を「速達」で送る場合は、重さに応じて料金が加算される。

250gまで:基本料金に+300円
1kgまで :基本料金に+400円
4kgまで :基本料金に+690円

基本料金については定形郵便か定形外郵便かなどによっても変わってくるので、基本料金を知りたい場合は郵便局HPの料金表ページで確認できる。

郵便物(手紙・はがき)を「書留」で送る場合は、

「現金書留」:基本運賃に+480円
「一般書留」:基本運賃に+480円
「簡易書留」:基本運賃に+350円

「書留」の種類によって加算料金が違う。

また、「書留」の場合は、

「現金書留」:損害要償額1万円まで+480円、さらに5000円ごとに+11円(上限50万円)
「一般書留」:損害要償額10万円まで+480円、さらに5万円ごとに+23円(上限500万円)
「簡易書留」:損害要償額5万円まで+350円

など、損害要償額の違いも確認しておきたい。

願書や入学書類を郵送ではなく学校に直接持参してもOK?

提出先が家から近い場合、わざわざ郵便で送らなくても、直接持参したほうが早いし確実なのでは?と思うかもしれない。

しかし、校舎や事務所とは別の受け取り場所が指定されている場合や、郵便局などにある郵便受け(私書箱)が指定されているなど、そもそも送付先がキャンパスとは限らない場合もある。

持参は基本的にはNGなところがほとんどだと思っておいたほうがいいだろう。

また、「出願締切日」を過ぎてしまった場合でも、直接学校に持参することで受理してもらえそうな気がしてしまうが、これもNG。

余裕をもって郵便で送ろう。

きちんと案内を読みさえすれば間違えないことなので、しっかりと着実に手続きを進めよう。



願書や入学書類を郵送する方法

※願書や入学書類は郵便で送ろう!

知っておくと便利!WEB出願

今まで郵送での出願方法について説明したけど、 近年はWEB出願できる学校も増えてきている。

自分が受けたい学校がWEB出願を受け付けているかもしっかりチェックしておこう!

【WEB出願って何?という人のためにメリットをご紹介】

★願書は取り寄せ不要!
PCがあれば、その場で出願できるよ。 手元に願書がなくても大丈夫!

★24時間、受験料の支払いOK
コンビニなどを利用して、いつでも支払いができるから便利。クレジットカード可の学校もあるよ。

★書き間違いもなく安心
入力不備を画面でチェックできるから、出願後に記入ミスをみつけて慌てなくていいのもうれしいね。

★受験料割引ありの学校もある
一部の学校では、WEB出願だけの受験料割引もあるから、とってもお得。
そのほかにもきちんと受け付けてもらえたかわかるし、個人情報は、暗号化して送信されるので安心!

送付でもWEB出願でも必要事項をしっかり確認して送ろう!

(2023年2月22日一部追記)(2023年11月内容を更新)(2024年10月28日内容を更新)

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