「グローバル入試」「グローバル人材育成入試」ってどんなもの?

■首都大学東京は「グローバル人材育成入試」をスタート

 

大学の入試制度は年々多様になっているが、この1、2年の新しい動きとして注目されているのが、「グローバル」という名称のついた入試制度の登場だ。

 

首都大学東京では2015年度入試から「グローバル人材育成入試(AO入試)」をスタート。

 

将来、国際社会で活躍したい人などを対象とした入試制度で、都市教養学部の2つの系、都市環境学部の4つのコースでそれぞれ数人ずつ募集している。

 

このように主専攻はさまざまだが、留学が必須の国際副専攻を履修する点が共通。

 

異文化コミュニケーション能力を磨き、1年間または1学期間の留学を経験することで、グローバルリーダーに必要な能力を養っていく。

 

入試では、TOEFL(R)や英検、IELTSなどの英語検定で指定されたスコアを獲得していることが条件。入学時点で優れた英語能力が求められるのが特色だ。

 

「グローバル入試」「グローバル人材育成入試」ってどんなもの?

 
 

■関西学院大学や昭和女子大学でも同様の取り組み

 

関西学院大学では、2014年度入試から「グローバル入学試験」を実施。

 

こちらは「国際貢献活動を志す者のための入学試験」「英語能力・国際交流経験を有する者を対象とした入学試験」「グローバルキャリアを志す者のための入学試験」など5種類の試験を行っている。

 

そのほか、2015年度入試から、昭和女子大学や亜細亜大学でも、それぞれ「グローバル入試」「グローバル人材育成入試」をスタートしている。

 

各大学によって細かな入試の内容は異なるが、TOEFL(R)などの語学検定が課されたり、入学後に留学プログラムが用意されていたりすることが多い。

 

「グローバル入試」「グローバル人材育成入試」ってどんなもの?

 
 

■「専門性×語学力」で真のグローバル人材を目指す!

 

もう一つの特色が、募集している学部・学科が国際系や外国語系に限らないこと。

 

つまり、英語を使ったコミュニケーション能力だけでなく、同時に、経営学や環境学など、それぞれの専門性もしっかりと養うことが根本的なねらいなのだ。

 

「グローバル人材」というと、つい英語にばかり目が行ってしまいがちだが、実は大切なのがこの専門性だ。英語はあくまでコミュニケーションの手段。これからのグローバル人材には「専門性×語学力」が求められると言われている。

 

「グローバル入試」「グローバル人材育成入試」ってどんなもの?

 

一連の「グローバル」入試はこのようなニーズに対応している点が大きな魅力。今後は同様の入試がさらに増えていくと予想されているので、「将来は国際的な舞台でバリバリ活躍したい!」と考えている人はしっかりチェックしておこう。