栄養士として高校の寮の食堂を任されています。献立作成や調理はもちろん、食材運びなどの力仕事もこなします。新しいメニューを考え、提供した際に、生徒たちの反応がすぐに返ってくるのがとても楽しく、「おいしい!」「ごちそうさま!」の笑顔を見られることにやりがいを感じています。帰国子女も多く、生徒たちの好みはさまざまですが、寮の食事がみんなの「なつかしい味」になるよう、心をこめて提供しています。
野菜の切り方や調理の基礎・基本、栄養の専門知識をしっかり学ぶことができました。調理技術と栄養の知識は、仕事ですぐに活かすことができ、大学の授業で使っていた「献立レシピ集」も役立っています。実習と実験を積み重ねるなかで、実践に活かせるコミュニケーションの取り方も学びました。先生と学生の距離が近く、授業のことや将来のことなど何でも先生に相談できたことも良かったです。特に印象に残っているのは、先生に「常に食べる人のことを考えて献立を立てること!」と教えてもらったことです。調理実習の経験や献立作成の知識などすべての学びが、お客様に満足していただけるメニューをつくる力に繋がっています。
大学で取り組んだ調理実習、臨床栄養学、大量調理などの実習は栄養士として働く実践力になります。予習復習を欠かさず、毎日の学びをしっかりと自分の力にしていくことが大切です。私はもともと医療の分野に興味があったので、医療食に特化した企業を選びました。「食」に関わる分野は幅広いので、栄養士としての将来を考えるうえでは、どんな分野で働きたいのかを考え、働く現場を知ることも大切だと思います。京都文教短期大学では、学生一人ひとりの思いに寄り添い、栄養士としての将来像を明確にしながら夢をめざすことができました。みなさんも自分にぴったりの学びの環境で将来の夢を叶えてください。
シダックスコントラクトフードサービス(株)勤務/食物栄養学科(取材当時。現:ライフデザイン総合学科 栄養士コース 2023年4月開設)/2015年3月卒/高校の寮の食堂を任されている村田さん。生徒の好みはさまざまなので、大学で使っていた「献立レシピ集」が役に立っているとのこと。大学では、毎日の講義や調理の実践、学外実習や100食分の大量調理などを通し栄養士のスキルを磨いた。