私が勤務する写真スタジオでは、自社でお宮参りや七五三などの家族写真やポートレートなどの撮影を行っています。撮影時に大切にしていることは、ご家族の温かい空気を写真に残せるように、ご家族みんなにこの場を楽しんでもらえるような雰囲気づくりをすること。お一人おひとりのいい表情を引き出せるように、言葉遣いや声掛けに気を配っています。家族写真を撮影している最中に、お父さんやお母さんが感極まって涙されることがあったり、できた写真を見て喜んでくださると、この仕事を選んで本当に良かったなと実感します。
授業の中でも特に印象に残っているのは「作品合評会」です。これは自分の作品を作り、みんなに評価してもらう授業なのですが、自分でテーマを決めて撮影をし、現像、タイトル、キャプションまで自分で考えるので、自分自身に向き合い、自分について考える力を学べました。また、この時に自分が作った作品は、先生のほか写真学科の学生全員から評価してもらい、点数や順位として目に見えるため、真剣に取り組みました。特に2年生の最後の合評会では、「上位6名だけが参加できる選抜写真展に参加する」という目標を持って取り組み、作品を展示できたのが貴重な経験となりました。作品を見る目を養えたのも、この経験が大きかったと思います。
高校1年の時にデジタル一眼を購入して、よく写真を撮るようになりました。それをきっかけに写真が好きになって「もっといろんな写真を撮れるようになりたい」と思うように。写真の仕事をしている自分を想像するとワクワクできたので、写真学科がある福岡ビジュアルアーツ・アカデミーの体験入学に参加しました。また、その年の夏には、入学前から無料で業界の勉強ができるAOプレスクールに行き、好きな仕事とはいえ、大変なこともたくさんあるという現実もしっかり教えてもらって、仕事に対する心構えができました。先生とも仲良くなれて、楽しかったので同校への入学を決意できました。体験入学やAOプレスクールへの参加をおすすめします。
(株)ALBUS勤務/写真学科/2019年卒/専門学校時代にはデジタル、フィルムともに、写真のイロハを学び、自分自身と向き合いながら作品作りに取り組む。クラスのみんなと行った韓国研修では、韓国の観光地を巡りながら好きな写真を撮影できたことが、いい思い出になったとか。卒業後は福岡市内の写真スタジオへ就職。ラボでの接客業務、レタッチ、現像のほか、自社スタジオでの家族の記念写真やポートレート撮影のほか、週末には結婚式場での撮影も行っている。「ネガのチェックや現像など、専門学校時代にフィルムカメラについての知識も学べたことが、現場で活きています」と話してくれた。