子どもの心理的ウェルビーイング(幸福感・自尊感情・安心感)に関する研究に取り組んでいます。キャンパス内の豊かな緑を活かして行う「プチ森林セラピー体験」では森林散策体験と情動調整との関連性を考察し、森林散策体験が及ぼす心理的効果や生理学的効果について検証。また、ほっと一息つきながら、子どもの健やかな発達について学生と一緒に考える場所の提供を目的に開設された子育て支援ルーム「りすぶらん・あんふぁん」では、活動目的に合わせたテーマでイベントを企画して参加者を募り、乳幼児と保護者の方々や学生達との相互作用に関する観察を通して、子どもの自己感についての調査・検証を実践しています。こうした取り組みに参加し、学生には社会的な課題を主体的に見出だす力を身につけてほしいと考えています。
「卒業論文」は4年間の学びの集大成。学生は3年次前期までの授業や取り組みを通して得た学びや経験を活かし、3年次後期の「心理学専門演習」で卒論に取り組み始め、4年次ゼミでの本格的な卒論制作へと繋げていきます。眞榮城ゼミでは「幼児期から児童期初期における向社会性の発達に関する要因の検討」など、それぞれの学生が日々の学びの中でもった関心や疑問をテーマに研究に取り組んでいます。クオリティや研究成果を高めるために各学生の研究内容を把握し、研究のプロセスを見通したうえできめ細かなアドバイスを行います。
心理支援・発達支援の仕事に求められる自分自身の心身の健康を維持する方法を学べるほか、心理系の国家資格である公認心理師の受験資格取得もめざせます。心理専門職に感心のある皆さん、私たちと共に学びましょう。
専門:発達心理学、自己心理学、SEL(Social and Emotional Learning:社会性と情動の学習)
略歴:2002年 白百合女子大学大学院文学研究科 発達心理学専攻博士課程 単位取得満期退学、翌2003年 白百合女子大学大学院文学研究科 発達心理学専攻 博士(心理学)取得。白百合女子大学文学部児童文化学科研究助手等を経て、2016年 白百合女子大学人間総合学部発達心理学科准教授就任、現在に至る。