超電導の特殊な現象である「電気抵抗がゼロの永久電流」「ピン止め効果による磁気浮上」などを利用した新しい省エネルギーシステムの実現を目指しています。研究を通して、省エネルギーなリニアモーターの開発に貢献できますし、新しい電気機器を提案・開発することもできます。そして、超電導や磁気浮上を電気システムに組み込むことによって、省エネルギーで環境にやさしい社会を実現できると思っています。電気電子分野の中には、これまでになかった新しい技術を使って取り組む分野がたくさんありますが、その中で研究対象として興味をもったのが超電導技術でした。
電子工学科の教育カリキュラムは、電気電子分野の急速な進化に対応するために、大学教授や関連企業の専門家と協力して、現代の技術に必要な知識やスキルを効果的に学べるように設計されています。小森教授は、学問的な視点や専門的な技術をカリキュラムに反映し、学生が最新技術とそれらに基づく基礎的な技術と理論の両方をバランスよく習得できるような教育システムづくりを行っています。これにより、学生が自分の進路をしっかりと見据え、将来のキャリアデザインを描くためのサポートを受けられるようにしています。
何となく電気や電子、ロボット、AI、コンピュータ、半導体などの電気電子分野に興味があるというだけで十分です。入学後に色んな専門科目・分野を理解して行けば、さらに興味を持てる分野が見つかると思います。
専門分野/超電導現象を利用した磁気浮上メカトロニクス
略歴/1978年4月大阪大学基礎工学部制御工学科入学
1982年4月大阪大学大学院基礎工学研究科入学
1984年4月日本国有鉄道鉄道技術研究所入社
1995年2月に九州工業大学情報工学部助教授
2003年4月より九州工業大学工学研究科教授
2024年4月より大和大学理工学部教授となる