中世の時代から、巡礼者が訪れる修道院などで手厚いホスピタリティとともに旅人を出迎え、対応したのが「コンシェルジュ」だと言われています。その後、一流ホテルでのおもてなしのプロフェッショナルとして地位を確立しました。人のために最善をつくす「コンシェルジェ的概念」は、実はホテルだけではなく、企業や日常生活においても大切な考えだと私は思っています。決してNOとは言わず、お客様にとって最善の方法を考えることは課題解決力に繋がるだけでなく、ときには主導権も取りながら動く、クリエイティブな視点も身につくからです。ただスキルや知識を教えるのではなく、おもてなしの原点とそのやりがいを学生たちに伝えながら、どのような場においてもコンシェルジュ的概念を持って対応できる人材を育てることが私の役割だと考えています。
ホテルの仕事に欠かせないのが英語力。池田先生の授業では、ホテルのフロントや客室を模した教室でロールプレイングを中心に実践力を磨きます。「ホテルで必要な英会話にはパターンがあるので、まずはそれをセリフのように暗記して話しましょう、と学生たちには伝えています。ホテルは非日常の空間。そこを舞台だととらえてセリフを話すというイメージで練習すれば、楽しく学ぶことができます」(池田先生)。非日常の空間だからこそ俳優になったつもりで話してみる。先生の授業には、目からうろこのコツがぎっしり詰まっています。
ホテルの仕事に欠かせないマナーやスキル、コミュニケーション能力は、必ずあなたにとって一生の財産になります。この学校には、国際的な視野を養い、教養を身につける学びやチャンスがたくさんありますよ!
専門:ホスピタリティ、サービス、コンシェルジュ、英語、国際理解
略歴:大学卒業後、首都圏のラグジュアリーホテル、仏のホテルでコンシェルジュとして勤務。米コーネル大学にてホテル経営学を学ぶ。大喪の礼、即位の礼では、各国からの国賓の接遇を担当し、日本語、英語、フランス語に堪能。現在は、(有)マリテームの代表取締役として、ホスピタリティ、コンシェルジュ育成に関する研修・講演、大学、専門学校の講師を務める。