
私は秋田県出身で、過疎化や産業の衰退が進行する町で育ちながら「どうすれば地域が活性化するだろう」という問題意識が常にありました。元々地理が好きで、大学に進むと観光に興味を持つようになりました。これまで観光によって地域を活性化する仕組み、特に農村地域の魅力を活かした観光に関心を持ちつづけています。
海外での調査研究の中で特に驚いたのは、2017年に初めて訪れたイタリアで、旅行客が農村を拠点に周辺を観光するアグリツーリズモというスタイルを多く見かけたことです。これをきっかけに農村観光が日本でも普及することを目指して研究しています。日本の農村には祭りや郷土料理といった日本文化が集まっています。農家に宿泊し周辺の観光を楽しむスタイルが普及することで、地域活性化に寄与すると考えています。

企業や地域と連携するにあたっては入念な準備が必要です。大変ですがその分得られる学びも大きいです
山田先生のゼミの特徴は企業・地域との連携にあたり、課題解決や新企画の提案に留まらず、商品化やツアー催行などの実践までを一貫してやりきること。ゼミ生はグループワークを通して近年の観光の動向や観光政策などの専門知識を学び合った上で、企業や行政、地域関係者とのプロジェクトに臨みます。人気観光スポットの裏側を案内する貸し切りツアーや、地域の祭りをアピールするラッピングバス、道の駅での2週間にわたるテーマ出展など、学びを実践まで結びつけています。「観光の実践力といえば山田ゼミと言われるゼミを目指します」。

「サステナブル」をテーマに、地元の道の駅で2週間のイベント出展を行った際の様子
高校までの学びと違い、大学の問いは答えが決まっていません。特に観光による活性化にはさまざまな方法があります。観光に同じく興味を持った仲間と議論し、考えを吸収しながら学びの楽しさを身につけてほしいです。

旅行経験豊富な山田先生。学生が旅行に行きたくなるよう、授業でも各地の写真や動画を紹介して語っている
専門分野:観光学、農村地域論、地域研究
立教大学大学院観光学研究科博士課程修了。帝京大学専任講師、准教授を経て、2017年に千葉商科大学に着任、2023年より教授。
趣味はDIY、スポーツ全般。学生時代はテニスに打ち込み、現在は定期的に市民マラソン大会に出場している。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



