現在は、千葉県の小学校に勤務しています。小学校は義務教育の始まりであり、基礎的な学力を身につけるだけでなく、社会で生きる上で大切な社会性や協調性などを養う場所。子どもたちの将来に大きな影響を与える可能性もあるので、指導の際にはとても気を使います。社会から教育に対して求められる役割も大きくなっており、子どもたち一人ひとりを理解することを心がけて毎日を過ごしています。この仕事のやりがいは、子どもたちの成長を1番近くで見られること。今まで出来なかったことが出来るようになることはもちろん、他の子を思いやることが出来るようになったりと、小さな成長に感動する瞬間がたくさんあります。
学生時代は、いかにして子どもたちの能力を引き出すのかを学びました。元小学校教諭の先生から学ぶ授業はとても実践的。一方的に教えるのではなく、子どもたちに「どう思う?」と語りかけ、クラス全体が一緒になって答えを見つけられるように促す手法を学びました。私が子どものころには、先生とコミュニケーションを取りながら授業を受けるという感覚がなかったので、とても感銘を受けました。学生生活を通じて実感したのは受け身の学びではなく、すべてを自力で行う能動的な学びの学校教育が必要であるということ。教師となった今、ダイレクトに活かせる指導方法を身につけることができたと思います。
一度社会人を経てからの入学希望ということで、現役生と同じタイミングでは参加しづらかったオープンキャンパス。入試広報センターに連絡を入れると、個別の見学に応じてもらえたので、学内の気になる場所を自分のペースで確認することができました。希望に応じたきめ細かな対応が入学する上で大きな決め手に。また、初等教育コースの男子学生は私を含めて5人。そのうち3人が私と同様に既卒でした。同じような境遇の方が周りにいることがとても心強く、勉強にも熱が入るように。「教員になりたい!」という気持ちは現役で入学した学生にも負けていなかったと思います。試験勉強もお互いに励まし合いながら乗り越える事ができました。
千葉県公立小学校勤務/こども学科 初等教育コース 卒/2019年卒/高校卒業後、国土交通省で事務職として働いていたというOさん。母親がバレエ教室の先生、義兄が小学校の教諭をしており、家族間での話題は子どもに関することが多かったという。子どもたちのことを楽しそうに話す姿を見るうちに、次第に「自分も子どもと関わる仕事がしたい」と思うようになり、小学校教諭になる決心を固めた。30歳で千葉経済大学短期大学部の公募推薦入試を利用して入学。現在は千葉県の特別臨時的任用講師に採用され、公立小学校に勤務している。座右の銘は「一日一善」。周りに助けられた経験から、今度は自分が社会に恩返しできるよう努力しているとのこと。