
このお店から、たくさんの“おいしい”を届けたい。
「どんどんお菓子作りが上手くなっていく!」と、成長を実感できる瞬間が一番のやりがいです。特に力を入れているマジパン細工は、爪楊枝の先で花びらを形作るような緻密な世界。自分の理想が形になる楽しさは格別で、今ではお店のショーケースを飾るマジパン人形も私が手掛けた作品が中心です。北海道のコンテストでは銀賞をいただきましたが、今の目標は全国大会での金賞受賞。そのために日々技術を研ぎ澄ませています。見た目の美しさはもちろん、ムースの口溶けなど目に見えない「ケーキへの細かな気遣い」を大切に、お客様に最高の笑顔を届けていきたいです。
実は最初からパティシエを目指していたわけではありませんでした。高校では看護コースに通い、周囲も私も「看護師になるもの」と思っていました。ところが、高校2年生の時に突然「お菓子を作る夢」を見たんです。そこから細工菓子の美しさに夢中になり、「やりたいのはこれだ!」と直感して進路を切り替えました。看護師が多い家系のため親の意向とは違いましたが、自分の気持ちを貫きました。昔から美術やミニチュア集めなど、集中して手を動かすことが大好きだった私にとって、今の仕事は自分の「得意」を一番活かせる場所です。あの時に見た不思議な夢が、私の人生を素敵な方向へ変えてくれました。

全国コンテストに出品したマジパン作品です。
専門学校で得た一番の宝物は、同じ目標を持つ友達との出会いです。放課後にみんなで残ってクリームを塗る「ナッペ」の練習に明け暮れたことは、プロとなった今でも大切な基礎になっています。また、先生との距離がとても近く、卒業後も頼れるのがこの学校の強みです。私は本格的な「工芸」としての細工菓子を追求したいと考え、転職を検討した際、お世話になった先生に相談しました。先生は私の熱意を汲み取り、細工菓子に非常に強く、オーナーシェフもコンテストで数々の実績を持つ現職へ繋いでくださいました。卒業して3年以上経っても、一人ひとりの夢を叶えるために本気で動いてくれる先生方の存在は、今でも私の大きな支えになっています。

ナッペ作業はケーキ作りの大切な基礎です!

ル・パティシエ・フルタ/製菓パティシエ科/2019年卒/北海道苫小牧市出身。高校時代、将来の進路に迷っていた頃、「お菓子を作る夢」を見たことをきっかけに細工菓子の世界に魅了される。看護師を勧める親の意向を押し切り、2017年に経専調理製菓専門学校(2025年4月より札幌調理製菓専門学校)製菓パティシエ科へ入学。卒業後は別のお店で経験を積み、数年後に転職を考えた際、母校の先生に相談。恩師の親身なサポートもあり、コンテスト入賞実績も豊富な「ル・パティシエ・フルタ」へ就職。現在は、北海道洋菓子コンテストのマジパン部門で銀賞を受賞し全国大会に出場するなど、若手パティシエとして日々技術を磨いている。
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