接骨院で、施設の業務、患者さんの治療を行っています。来院されるのは40~70代の方々が中心です。パーソナルトレーニングも担当しており、痛まない身体作りを目標に指導しています。痛みがなくなれば、次は動けるようになりたいといった意欲が湧いてくるので、そのニーズに合わせてプランを変更し、足りない筋肉を補填するトレーニングをする感じです。柔道整復師の強みは、“自分の手”で施術ができること。物を介さない方が患者さんも安心できるのかなと思います。実際『手の力ってすごいね』とか『先生の手、あったかくてパワー感じるわ!』とおっしゃってくださる方もいますね。私自身大切にしている部分なので、すごく嬉しかったです。
小学生から陸上を始めて、中学、高校は走高跳を専門にしていました。中学の時、試合中に手を骨折。復帰したタイミングで今度は足を疲労骨折と競技のできない時期が続きました。ケガに悩んだ時、柔道整復師の資格を持つトレーナーの方にとてもお世話になったんです。その頃から、選手を支える仕事に魅力を感じていました。今は、接骨院で働きながら、兵庫県内の大学のバレーボール部で、月に5回ほどトレーナー活動もしています。先日リーグ戦が終わり、2部への昇格が決まったところです。試合中ケガ人が出て大変でしたが、落ち着いて対応できました。来シーズンもチーム目標が達成できるよう、今はトレーニングに力を入れています。
将来、トレーナー活動をするなら、コネクションが大事だと聞いていたので、学生のうちから人脈を広げたいと思っていました。履正社にはダブル・ラーニング制度があって、柔道整復師の勉強だけでなく、トレーナーの勉強も同時にできます。先生方の人脈はもちろん、学科をまたいだ横の繋がりもできました。また、履正社は先生と学生の距離がとても近いです。実際、友達とよく職員室へ行っていましたね。学年が上がるにつれて行く回数も増えました。今振り返っても、アットホームな学校だったと感じます。勉強のことやプライベートのことなど、何でも相談に乗ってくれる先生方の存在はありがたかったです。
きしもとカラダcondiTion勤務/柔道整復学科(医療+AT)/2022年卒/中学・高校は陸上部に所属。1600mリレーや七種競技に出場、専門は走高跳。競技中のケガとトレーナーの方をきっかけに、柔道整復師とアスレティックトレーナーの資格をめざす。試験には現役合格。在学時は、履正社高校バレーボール部などでトレーナー経験を積んだ。チームに帯同する合宿実習は、テーピングや食事管理、トレーニングなどを行い、選手の対応が終われば夜にはトレーナー会議が開かれる。「この合宿を通して、選手ファーストで動くことを改めて学びました。トレーナーは大変なことも多いですが、その経験があるからこそ今頑張れています」と、当時を振り返った。