私は今、稲毛病院で透析業務に関わっています。まだ勤務して間もないので、基礎的なことを中心に行っています。また、千葉県透析研究会の事務局で、学会に使う資料作りなどもしています。人工透析の患者様は高齢の方が多いですね。口数の少ない患者様もいらっしゃいますので、コミュニケーションを大切にし、顔色をしっかり見て体調をチェックし小さな変化も見逃さないようにしています。「最初に比べて針を刺すのが上手くなったね」と声をかけられたり、名前を覚えてもらったときなどはとても嬉しいし、やりがいを感じます。毎回感謝の言葉をくださる方もいらっしゃるので、少しずつ仕事に慣れて患者様の役に立ちたいですね。
僕が入学したのは22歳のときでした。一度は美容師の仕事をしていたのですが、臨床工学技士をしている友人の話などを聞くうちに興味を持ち、再進学を決意しました。入学するまでは、若い人が多いのではないかと不安もありましたが、実際には僕はちょうど真ん中くらいの年齢でしたね。クラスの半分くらいが再進学だったので、そのあたりもあまり気になりませんでした。学校では友人もでき、楽しく学ぶことができました。国家資格も勉強すれば大丈夫、という思いがありました。とても充実した3年間でしたね。
僕の場合は、親や友人など周りの多くの人が医療業界に入ることを後押ししてくれました。22歳での再進学でしたが、その後の人生のことを考えればそれがベストと思いました。専門学校で3年間学ぶことは、卒業後に働く期間を考えたら全然無駄にはなりません。むしろ、30歳をすぎて今の職業をやめたいと思っても転職しづらい状況になるので、やりたいと思ったときにチャレンジしたほうがいいと思います。自分で将来を考えて判断することが大切。僕は今とても充実しているので、あのときの判断は間違っていなかったと実感しています。やってみようと思ったなら、自分を信じてやってみてください!
稲毛病院勤務/臨床工学技士科/H26年3月卒/美容師として仕事をしていた高橋さん。友人に医療関係の仕事をしている人が多く、なかでも臨床工学技士をしている友人の話を聞きこの業界に興味を持った。美容師としての将来に明確なビジョンがなく迷っていたこともあり、再進学を決意する。東京医薬専門学校で学び、卒業後は念願の臨床工学技士に。現在は学会に携わる機会もあるそうで、なかなかできる経験ではなく嬉しい、と目を輝かせた。