チーム医療の一躍を担い、最先端医療技術を支える医療機器のスペシャリストとして患者さまに貢献できているのが大きなやりがいです。先日、外来診療の際にペースメーカをつけた患者さまが体調不良を訴えていたため、ペースメーカの動作状況チェックをし、設定を変更してみることに。すると後日、「日常生活がしやすくなった。体が軽くなったよ。」と、とても喜んでいただけました。そうした感謝の言葉をいただけた瞬間は、非常に嬉しく思います。また、日頃から心がけているのが「お加減いかがですか?」などの患者さまへの声かけ。少しでも支えになればと、患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。
学校には、経験豊富な先生が大勢いらして、体験談なども交えて教えてくださったので、仕事に就いたときのイメージがつきやすかったです。そのほか、患者さまとの接し方、接遇やアセスメントなども学びました。そこで学んだことは、医療の現場ですぐに役に立ちましたね。また、国家試験対策の授業を特別に実施していただいたり、学校に残って勉強していたときも親身になって教えてくださったりしたので、とても心強かったです。そのおかげで、2年の実務経験があれば臨床ME専門認定士になれる「第1種ME技術実力検定試験」を在学中に取得できました。
臨床工学技士の仕事は、医療職ならどの仕事にも当てはまると思いますが、手に職をつけたい人や、努力を継続できる人、人の役に立ちたいと思っている人に向いています。病院に必要とされている職種で、他の医療職や患者さまからとても頼りにされています。クリニカルエンジニアとしての業務は多岐にわたり、心臓カテーテル業務、手術室業務、機器管理業務、内視鏡業務など、常に最新の技術と知識が求められるので、勉強し続ける必要があります。また、これからは国際交流が活発になり、海外での学会、研究会など活躍の場が広がっていくと考えています。日本だけに留まりたくないという人に、チャンスが増えていくと思います。
大阪国際がんセンター CE室 勤務/臨床工学科卒/2008年卒/大学生の頃は研究職に就きたかったが、放射線技師の姉が「臨床工学技士の資格がある」と教えてくれたそう。そして、資格を取るために日本メディカル福祉専門学校へ。学校を選ぶ決め手になったのは、『長い実績』『卒業生の多さ』『経済的負担の少ない学費』。オープンキャンパスに参加し、先生と生徒の距離が近いことにも惹かれたのだとか。2008年、就職。現場に出てから、大阪大学大学院を卒業。現場で働くことにこだわり、今年で16年目を迎える。数多くの機器を管理しているが、それに比例した知識も必要とのこと。とにかく学ぶことが好きで、学会や勉強会には積極的に参加している。