一番の魅力は、東京ディズニーランド(R)、東京ディズニーシー(R)というテーマパークでしか作ることのできないテーマ性やコンセプトを盛り込んだ料理を開発し、キャストの皆さんと一緒にゲストへ届けることができることです。圧倒的な食数の料理を、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供できるオペレーションを組み立てることもやりがいです。最も喜びを感じるのは、食材の供給数など様々な制限がある中でより良いものを求めてメニューを開発し、それが実際に提供されていくときです。ゲストから直接掛けていただく「美味しい」の声や、自分が開発したメニューがSNSへ投稿されているのを見るのもとても嬉しく励みになります。
小さい頃から料理が好きで、小学校の卒業文集から夢は料理人でしたが、実際に目指したのは大学受験を浪人した時でした。調理師の専門学校へ行きたいことを親が認めてくれ、「自分でアルバイトをしてお金を貯めるのであれば」と背中を押してくれたのがきっかけです。就職先は、料理を突き詰めるには星を持つレストランの数が多く、料理の情報を収集しやすい東京しか選択肢はありませんでした。最初はホテルなどで専門的な料理を勉強しようと考えていましたが、コンクールの受賞歴がある下村シェフがオリエンタルランドの総料理長を務められていることを知り、この人に出会ってみたい、この人からいろんな学びを得たいと思い、入社を希望しました。
学生時代は、学校が終わり次第、居酒屋でアルバイトをしていたので大変でしたが、仲の良い友人たちと毎日一緒に過ごし、全力で楽しんでいました。実技ではオムレツや大根のかつらむきなどを競い合い、調理実習では他の班より早く作ろうとチームで頑張っていました。競い合った同級生とは東京で偶然会うこともあり刺激になります。私はフランス料理の専攻でしたが、学校では和・仏・中・伊の料理も、講師の実演を見た後に自分たちで作る調理実習で学んでいたので、多ジャンルの料理を扱う現在の仕事とのギャップも少なかったです。就職後、最初に立ち姿勢と包丁の持ち方や動かし方を褒めていただけたのは、学校で基礎を学んだおかげだと思います。
株式会社オリエンタルランド フード本部 フード販売部勤務/調理師専修科 卒/2015年卒/スーシェフ(時間帯責任者)。現在は新店舗の開店のため、食材や備品、料理の温度帯など多岐にわたり準備中。最近、社内プログラムで機会を得てフランスへ行き、夢であった「フランスでフランス人と仕事をする」という目標を達成した森永さん。「入社時に15年後の自分を見据えてプランを立てましたが、今のところその通りに進むことができています。次の目標はコンクールで賞をとること。外の世界の料理人と交流し、知見を広げていきたいです」。高い向上心を胸に「人を一瞬で笑顔にできることは料理の魅力」と人を幸せにする料理作りに取り組んでいる。(C)Disney