中学時代の職業体験で救急救命士を知り、その道を志した山本華菜さん。現在は救急救命士の資格を活かして、院内救命士として活躍しています。その仕事内容や今後の目標についてお話をうかがいました。
職業体験で出会った救急救命士の方がハイテク卒業生だったこともあり、高校卒業後はハイテクに進学。勉強は得意ではなく、体力も自信はありませんでしたが、先生や仲間のサポートのおかげで救急救命士の国家資格を取得できました。生理学や解剖学などの医学知識も身につけることができたので、院内救命士への道がひらけたと思います。現在は、学生時代に学んだ知識を発展させて、救命活動にあたっています。
院内救命士として、救急隊からの患者受入れ要請の電話対応とトリアージといった救急コーディネーター業務のほか、ドクターカー搬送や転院搬送、大型商業施設や大規模一般企業へのプレホスピタル(応急手当て)搬送などを担当しています。入職して1年、まだまだ勉強すべきことがたくさんありますが、チーム医療の一員として、ひとりでも多くの救命活動に貢献できるようにがんばっています。
ドクターカーで搬送しながら手術や入院準備の手配をしたとき、具合の悪い患者さんから「ありがとう」と言ってもらい感激しました。院内救命士は、キャリアに応じて医師の指示のもと救急医療行為を行うこともあるので、もっと勉強してスキルアップしていきたいです。そして患者さんに思いやりを持って接することを心がけ、人としても成長していきたいです。