
私は統計学や信号処理などのデータサイエンスの手法を用いて、人がどのように情報を認識し処理しているのかという認知の仕組みを研究しています。例えば、意味を表す漢字と音を表すひらがなを読む時に、脳内ではどのような処理の違いがあるのかを分析しています。「人間とは何か」という根源的な問いに迫れることが魅力ですし、こうした基礎研究の積み重ねが、将来的に高次脳機能障害の客観的な診断法の開発に貢献する可能性もあります。本学科では、統計学や信号処理などのデータサイエンスに必要な知識と医療・福祉・スポーツ分野でデータを活用できる専門知識を修得したうえで、卒業研究に取り組みます。粘り強くデータと向き合い、新しい発見を楽しめる人に挑戦してほしい分野です。

研究は地道な実験や解析の積み重ねですが、だからこそ自分の仮説がデータで裏付けられた時の喜びは格別です
2026年に設置された健康データサイエンス学科では、学生同士が助け合いながら学ぶ雰囲気が生まれている。学科フロアの交流スペースでは、教員も参加する勉強会が開かれるなど教員とも身近な関係だ。山田先生はこれまでの研究活動や医療システム開発の実務経験を活かし、1年次の授業では医療データや生体データについて教えている。「様々な興味を持った学生が、楽しそうに授業に参加しています。授業をきっかけに筋電図や心電図に興味を持つなど、学びの幅が広がっていると感じます」と山田先生は学生たちの成長に期待を寄せている。

山田先生が一部講義を担当する「医療概論」の授業では、医療現場でのデータサイエンス活用を学ぶ
データサイエンスは文系・理系や性別を問わず活躍できる学問です。多様な視点が新しい発見につながります。ぜひ私たちと一緒に学び、新しい未来を切り拓いていきましょう。

「医療・福祉・スポーツと幅広く学び可能性を広げられる環境。多様な個性の学生に来てほしいです」と語る
専門分野:神経生理学、認知神経科学。
お茶の水女子大学生活科学部生活環境学科卒業。九州大学大学院医学系学府にて修士号を取得後、企業で医療系システム開発に従事。その後、改めて九州大学大学院医学系学府医学専攻にて博士(医学)の学位を取得。日本学術振興会特別研究員、九州大学数理・データサイエンス教育研究センター/人文科学研究院助教などを経て、現職。
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